アリとキリギリス、どちらの生き様を見習いたいか?
アリとキリギリス。
おそらく多くの人が知っている話だと思うけど、簡単に説明すると次のような話。
こんな感じだ。
まぁアリがキリギリスに食べ物を分けてくれるパターンとか、結末は諸説あるみたいだけど、この話の教訓としては「アリの生き様を見習ったほうが、あなたは幸せになれるよ」という風潮が強いように感じる。
日本の学校教育の現場でも、おそらく「アリを見習いましょう」という方向性の指導が一般的だと思う(今のうちに勉強しておかないと、後々大変なことになるよ〜的な感じで)。
ここで何となく、自然に「アリ=正義、キリギリス=悪」みたいな構図が出来上がってしまう。
ただ、
それって…
本当にそうなのかな?
そもそも、生き様や価値観は人それぞれだから、明確な「正解」なんてない。
それに、人生を「”アリ”か”キリギリス”か」みたいに、極端に振り切った2択から選ぶ意味もない。
しかし、日本人はどちらかというと「アリ思考」の人が多いと思う。
僕自身も、以前は周りの影響もあり、やはり「アリ思考」だった。
しかし、ルワンダに来て、ある程度色んな人種の人達と関わっていると、必ずしも”そう”じゃないんじゃないかと思えてくる。
世界に目を向けると、案外「キリギリス思考」の人って多いんじゃないか、と。
まぁ本当に何も考えずに目先の欲を満たすために持っているお金を全部使っちゃうルワンダ人もいるけど…
ただ、ドイツ人ボランティアの人たちをはじめ、僕がルワンダで出会った欧米系の人たちは、割と「キリギリス思考」な印象がある。
もちろん、ただ向こう見ずなだけでは身を滅ぼすと思うが、そんな「キリギリス思考」に、僕は最近偏りつつある。
例えば、
仕事を辞めて、世界を周る旅に出る。
今の僕にとっては、これも今後の選択肢の一つ。
いや、冗談じゃなくて。
ほんとに。
最近はこの思考が結構濃厚になってきている。
おそらく、「やめとけ」と反対する人もいる。
そして、そういう人は結果的に僕が怪我をしたり金がなくなったりした時に「ほらね、だから言っただろ」と言ってくる。
でも、そんな人にきっと僕は言う。
定年まで愚直に勤め続ければ、多分資産は右肩上がりに増えていくと思う。
でも、それと同時に、多分体力や気力は右肩下がりに減っていくとも思う。
若い時にはお金がない。
歳をとったら気力がない。
だったら、ある程度まとまったお金もあり、体力や気力もまだまだ衰えてない”今”って…キタコレ、ベストタイミングなのでは???
そんな風に、最近感じている。
まぁ最悪、結果的に死んだとしても、しゃーない。
自分で”そう”したいと思ったなら、そして、今の自分に”そう”できる力があるなら、人に迷惑をかけない範囲でやったら良い。
人生は自由。
何を選ぶかはその人次第。
学校で教えられたことが必ずしも「正解」とは限らない。
(※僕は現職教員です)
ここ数ヶ月、ここ数年の間にも僕の考え方は色々と変化している。
今回は、何となくその「変化」を残しておきたくてこの記事を書いてみた。
ちなみに、僕の考え方に影響を与えた要因は、経験や環境もあるけど、読書も間違いなく含まれている。
今回の記事を書くにあたって最も影響を受けたのは「DIE WITH ZERO」という本だ。
「アリとキリギリス」の例え話もここで出てくる。
僕個人としては、今までアリだらけの社会(日本)の中でしか生きてこなかったけど、キリギリスをはじめ色々な生物が共存している社会(海外)で生活してみたからこそ刺さる言葉や納得できる話も、ちらほらあった(先述の通り、ルワンダで生活していると案外「キリギリス思考」だなと思える人が多い)。
なかなか面白いので、ぜひ読んでみてほしい。
(偉そうに語っているけど、僕自身まだ読了はしていない)
(ちなみに「日本人はアリ思考の人が多すぎる」という内容は、僕の好きなYouTuberである「マコなり社長」も、以前何かの動画内で話していたと思う。)
アリとキリギリス、あなたはどちらの生き様を見習いたいですか?
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