まよなかの魔女の秘密
こそあどの森の物語②
「まよなかの魔女の秘密」 岡田淳
小学生のころはまったこそあどの森シリーズを読み直しています。
①ふしぎな木の実の調理法 も読んだのですが、写真を撮り忘れて図書館に返してしまったので今度ここに載せられたらなと思います。
こそあどの森シリーズは大人になってから読んでもおもしろい本だと思います。
子ども用の本なので、漢字は少なめですが、文中の言葉は子ども過ぎず、大人でもなるほどと考えさせられるような文が各所に散りばめられています。
今回はこのページの4行目
「魔女じゃなくなれば、トメイトウはトメイトウじゃなくなるだろ。そうなれば、トマトさんもトマトさんじゃなくなるような気がするんだ」
というポットさんの言葉にグッときました。
ポットさん(男性)とトマトさん(女性)は夫婦です。
この本ではトマトさんが1年のある時期の夜に悪いいたずら好きの魔女トメイトウになってしまうことから繰り広げられるこそあどの森でのお話がされています。
一見なければいいのにと思うような人の性格や性質があるからこそその人なのだというメッセージがこの本にはあるように感じました。
ポットさんは、トマトさんの悪い魔女の一面でさえも愛しているんですね。
素敵な夫婦だと思います。
深いです。
自分の嫌だなと思うような性格も癖も、まるっとひっくるめて全部愛してあげよう。
そして愛する人の悪いところも嫌なところも愛せる人になろう。
この本を読んでそう思いました。
子どもに読んであげたい、お家の本棚に置いておきたい、そんな1冊です。
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