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ピアノ演奏時のフォーカルジストニア治療・リハビリ

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久しぶりにピアノ演奏を再開し、フォーカルジストニア様の症状があらわれているので、その治療やリハビリの経験の実体験をリアルタイムで語っていきます
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記事一覧

音楽大学入学から局所性ジストニア発症によりプロ演奏家を諦めるまでの過程―SCATと複…

 第58回日本作業療法学会で報告したポスター報告を以下に掲載させて頂きます。シビアな内容で…

田島明子
2日前
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日本演奏芸術医学セラピー研究会での報告PPT

2024年の日本演奏芸術医学セラピー研究会での報告「演奏時のジストニア改善に必要な要因―語り…

田島明子
4か月前
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第 2 回日本演奏芸術セラピイ研究会 抄録

令和 6 年 7 月 14 日(日曜) 順天堂大学 7 号館 1 階カンファレンスルーム5:20~16:00 一…

田島明子
4か月前
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「演奏不安研究の現状と展望」という論文の紹介

吉江路子氏の「演奏不安研究の現状と展望」『感情心理学研究』31‐1:28‐40 の内容を紹介し…

田島明子
4か月前
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ピアノジストニアリハビリの状況

 前回にも書いたかもしれないが、ジストニアの発生の原因がわかり、右手人差し指の指先の触覚…

田島明子
10か月前
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ピアノジストニアリハビリの経過

なんと、ピアノリハビリの記事は、ほんとに1年前、2022年2月ぶりだった。 この1年のことを書…

田島明子
1年前
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最近のピアノ演奏について

 最近は、以前に比べると、よくなっていると思う。親指や人差し指の曲がり(基の位置に戻りずらい)は減ってきた。薬指・小指に力が入りずらい感じも以前より減っている。気づいたのは、これまであまり影響がないと思っていた中指が十分に打鍵が行えておらず、他指が動くと不自然に上に持ちああがってしまうこと。上に持ち上がることは以前から気づいていたが、それに問題があるとは認識できていなかった。  ショパンの別れの曲で中間部の終わりの方、何度か離れた多声で下ってくるところがあるのだが、右手がどう

第22章 小筋肉のアスリートー音楽家のジストニー オリバーサックス著「音楽嗜好症」…

〇局所性ジストニアについての歴史記述 ・ウィリアムガウアーズ 「職業神経症」(1888年)に、…

田島明子
2年前
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ジストニアについての文献紹介

 目崎高広著2011「ジストニアの病態と治療」『臨床神経学』51‐7:465‐470 を紹介します。 …

田島明子
2年前
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フォーカルジストニア・局所性ジストニアのリハビリ(ピアノ演奏)で(現時点で)大事…

 これまでの経緯は、過去の記事に書いているので、そちらをご覧いただけたらと思います。約1…

田島明子
3年前
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イップス治療で知られる整骨院の施術を受けてみて

 5月の連休を使ってイップス治療で知られる整骨院の施術を受けてみました。  こちらの整骨院…

田島明子
3年前
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アレクサンダーテクニークを受けてみて

 フォーカルジストニアにアレクサンダーテクニークが有効であると本にあり、アレクサンダーテ…

田島明子
3年前
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ピアノ演奏時のフォーカルジストニア症状の鍼治療等リハビリの経過

 これまでは気に入った弾けて弾きたい曲を弾いてきましたが、最近は、ツェルニー40番の前半な…

田島明子
3年前
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鍼治療その後の演奏…

 以下は鍼治療6回受けた後の演奏です。同じ曲を弾いていますので比較ができるように思います。  「親指が勝手に曲がる」現象は生じており、それがミスタッチにつながることはありますが、以前に比べると思うようにも動いてくれる(演奏のタイミングに合わせて動く)ので、それを制御するために手全体が固くなることは減り、最後まで疲れを感じることはなく弾けているような実感です。    人は良くなったことは忘れ、できないことに着目してしまう傾向があるのかもしれないです。以前は、手全体のフォームが安