#68 公立小学校で受けた習熟度別少人数指導
みなさん、こんにちは。英語講師のふえです。
今日は私が小学生の頃に受けた算数の授業の思い出を書きつつ、少人数制や習熟度別指導について考えていきます。
私は中学・高校での勤務経験はありますが、小学校については免許も持っていない門外漢ですし、自分以外の小学校とは比較できません。また、私が小学生だったのは20年くらい前の話です。これらの点についてはご了承いただきつつ、お読みいただければと思います。
私の小学校
まずは私の出身小学校について紹介します。田舎の普通の公立小学校で、当時は各学年2クラス。私の学年はやや人数が多く、各クラス35人くらい在籍していましたが、私が5年生の時に入学した1年生は、1クラスになってしまうかも?というくらい人数が少なく、子どもながらに少子化や過疎化を感じたものです。
小学校で受けた授業について
教員になろうと教職課程を履修していた大学生の頃から、自分が受けていた授業は、アクティブラーニングの要素や、少人数指導など、当時としてはなかなか先進的で、私立校のような要素もあったのでは?と思うようになりました。ただ、これも他の小学校と比べたわけではないので、当たり前に行われていることなのかもしれません。いろいろツッコミ等お待ちしておりますので、コメント等いただければと思います!
①教科担任制
小学校と言えば、担任の先生が全教科教える印象がありますが、私の学校では4年生か5年生くらいからある程度ですが教科担任制が始まりました。学年によってですが、体育、理科、音楽、図工などは担任ではない先生方に教わっていたような記憶があります。
「中学生になったら各教科で違う先生が教えてくれるから、今からそれに慣れていこう」みたいな話があったような、なかったような…。児童に説明するのはそれとして、実際の学校運営上でどのような目的でこれが行われていたのかは分かりません。当時の先生方に聞けたらいいのですが、連絡先もわからず…。
②総合的な学習
地域に関する学習はもちろん、日本の発酵食品、世界の発酵食品などについて調べる学習がありました。好きなテーマを選んで、同じものを選んだ人がグループになって、調べ、実際にその食品に関わる人とインタビューの約束を取り付けたり、会いに行ったり…そうして調べたことを参観日で発表するというのがいつもの流れだったように思います。
調べ学習の時間には、図書室の本や、パソコン室でインターネットを使って調べたのですが、今になってみると、当時、インターネットを使って調べるのは当たり前だったのだろうか?と思います。WindowsXPの時代で、おそらく各家庭にPCやインターネットがあるのがまだ当たり前ではなかったはずです。ちなみに、学校のパソコン室でのファイル保存はフロッピーにしていました。懐かしい!!
③算数の少人数指導
今日のメイントピックです。確か小学校4年生か5年生くらいに実施されたような気がします。こちらについては、さらに詳しく、思い出せる範囲で書いていきます。
算数の少人数指導、その中身とは?
①クラスの分け方
クラス分けは必ずしも習熟度だけで勝手に割り振られるのではなく、児童の希望や先生との個人面談を通して決められました。ある程度、先生の方からこのクラスはどう?という打診というか、提案というか、そういうものはあったと思うのですが、希望を汲んでもらえるケースもあります。
スカイ、オーシャン、マウンテンと名付けられた各クラスでは、授業の進め方に違いがありました。スカイはいわゆるトップ層向けのようなクラスで、応用問題を多く扱い、マウンテンはその逆で、とにかく基礎を徹底するクラスでした。オーシャンは少し変わっていて、話し合いを通して学習をするという授業で、いわゆる対話型とか、アクティブラーニング型の授業が展開されました。
また、クラス分けは学年が変わったタイミングで再度実施されたような気がします。
②実際に受けた授業
私はオーシャンクラスを選びました。スカイはどう?と先生に言われても、絶対にオーシャンが楽しそうだと思って譲らなかった(というほど強情だったかは覚えていませんが)のです。
例えば分数の割り算をどのよう計算するか、図形の面積の求め方をどうやって公式に落とし込むかなどを考え、発表して、どの方法がより汎用性があるか、分かりやすいかを検討するような授業でした。
友達と協力して考えて、違う意見を聞いてまた考えて…というプロセスがとても充実感があって、楽しかったです。
確かオーシャンを選んだのは少人数制2年目で、1年目はそうじゃなかったように思うのですが、記憶になく、スカイやマウンテンがどんな授業だったかはもう覚えていません。比較が書けず、申し訳ありません。
教員の立場から振り返る
①クラス分けについて
これは事前指導などが十分でないと、軋轢を生みますね。希望のクラスにしてもらえなかった、仲のいい友達と違うクラスになった、実際に選んだクラスが合わなかった…こういったことに起因する不平不満が出てくることは容易に想像できます。
その中で、面談を通して決めるという方法は、時間こそかかりますが、うまく持っていけば「自分で決めた、宣言した」という状況を作ることができ、うまくいかないときに他責にしにくくなる効果があります。この辺りについては、児童と教員だけでなく、保護者への事前の根回しやら教員間の連携、一貫性も重要なので、一筋縄ではいかないだろうと思います。
②授業について
特に私の受けていたタイプの授業では、教員の腕がかなり試されます。事前にどれだけ予想をしていても、予想外の発想をしてくるのが子どもたち。そこをいかに全否定せずに軌道修正しながら、正しい方向に導いていくか…これが本当に難しいです。
教員主導の授業ならば、進度の管理も簡単ですし、「このやり方が正しい!覚えろ!」で終わらせることもできますが、オーシャンクラスではそうはいきません。単元テストは全クラスで共通ですし、他クラスとの進度調整などにはかなり気を遣うだろうなと思います。
最後に
今日は私が小学生の頃に受けた授業について、記憶を頼りに書いてきました。記憶曖昧な部分も多いのですが、確実に言えるのは、私はこの授業を楽しんでいたということ、そして、これを実施していた先生方は本当にすごかったということです。できることなら当時の先生方にお会いして、いろいろインタビューしてみたいものです。
みなさんの小学校の授業はどうでしたか?他の学校の様子はとても気になるので、ぜひコメントやインスタのDMで教えてくださいね!
次回の投稿は12月24日(火)正午の予定です。
クリスマスに関係ある記事になるかは今のところ未定です。