
#43 英語での接客で感じた英語の早期教育の必要性?
みなさん、こんにちは。英語講師のふえです。
昨日の話ですが、勤務している家電量販店に海外からのお客様にご来店いただき、別のスタッフから対応を代わるということがありました。(なぜ英語講師が家電…?という方は過去記事参照ください)
この件から、英語で接客するのに何が必要なのか、それを得るためにどうしたらいいのか…という記事を書こうと思っていたのです。しかし、記事の構成を考えているうちに、英語の早期教育とリンクする部分を見つけました。
どうしてその考えに至ったのか、ぜひ続きをお読みください!
英語での接客に一番必要なものって?
これは、流暢な英語でも、TOEICの点数でもなく、商品知識です。お客様は当然、商品を買いに来店されているので、それに対する知識がなければ間違ったものを購入してしまったり、商品にご満足いただけないということが起こります。接客であって、ただのおしゃべりではないので、まずは店員として必要な知識を持っていなくてはなりません。
昨日のお客様はSDカードをお求めでした。お客様のご利用環境、目的をヒアリングして、適切な商品を案内するには、商品知識がなければ話になりません。ですから、仕事で英語を使うとしても、まずは自分の分野についての知識はベースとして持っておきましょう、という話です。
じゃあ、英語力はいらないの?
そんなことはありません!そもそも、英単語を知らない、お客様の発言を聞き取れない…では話も続きませんからね。
ただ、逆に言えばそのレベルさえクリアしていれば、めちゃくちゃ英語ができる必要もありません。流暢に話せる、聞けるということが、接客で生きる部分があるとすれば、それは時短です。聞き返しが少なくなり、ひとつの内容を伝えるまでにかかる時間も減りますから、スムーズな買い物を実現できます。
英語の早期教育との類似
ここまでの話は、仕事で使うなら商品知識が優先。英語は最低限できていればOK。ということです。
さて、英語教育が小学校から必修化されて久しいですが、私はかねてよりこの流れには否定的な考えを持ってきました。それは、英語は後でいいから、まずは中身のある人間を育てるべき、と思うからです。
賢明な読者の方々ならば(←一度使ってみたかった決めゼリフ)、この構図の類似性にお気づきでしょう。
英語ができればいいのか?
確かに、学習する機会が多ければできるようになる、年齢が低いうちからやった方が効果がある、という主張はある程度正しいかもしれません。でも、それで育つ人材ってどんな人材でしょうか?
そもそも英語ができる人すら育つのか。私はそこも疑わしいと思っています。早期教育によって、英語が嫌いになるということもあります。
仮に英語ができる人材が育ったとして、その人たちはどんな活躍をするんでしょうか?みなさんの身の周りの方々を想像してみてください。日本語ができるからって、みんながみんな活躍してますか?大事なのはその人の考え方や知識ですよね。
ならば、教育はどうあるべきか
考え方や発信の仕方の育成、キャリア教育といった部分にしっかりと取り組むべきです。私は、こういった部分を育成することが英語学習への意欲を育てると考えています。
自分の人生がどうなったら最高か、そのためにキャリアをどう形成していくか、そのためにどんなスキルが必要か、そのためにどこで、どんな学びをしていくか…と考えるような教育。自分は何を考えているのか、相手はどう考えているのか、違いは何か、自分の強みは何か、弱みは何か…を知るような教育。興味のあることに出会い、学びを深め、調べ、他者と共有するような教育。こういった教育が、中身のある人間を作るのです。
そして、こういった教育がなされれば、自ずと多くの生徒が英語を学習する必要性を感じていきます。なぜなら、世の中の情報の多くが英語で発信されていて、最先端の研究論文は英語で執筆されていますし、本気で自分の考えを広めようと思ったら英語で発信できないわけにはいかないからです。
遠回りではありますが、英語ができる人材を増やすには、むしろ英語を強制しない方が効果的なのでは?と思います。
まとめ
今日は、私が接客していて「商品知識の方が、圧倒的な英語力より重要だ」と感じた体験から、 「考え方や発信力の育成の方が、英語教育よりも重要だ」という話に繋げていきました。ちょっと飛躍しすぎかもしれませんが、構図は同じです。私も、英語だけで中身がスカスカだと、起業しても見向きもされないと思いますので、魅力ある人間になっていきたいものです。
タイトル部分を回収するならば、英語で接客したら、やっぱり英語教育の必要性なんて感じなかった。ということになりました。
ここまで読んでいただいてありがとうございます!
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次回更新は9月17日(火)正午の予定です。
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