マガジンのカバー画像

社会とつながる

52
僕は学者でもコメンテーターでもないけれど、社会の中で生きるひとりだ。 それなら僕も、社会について思いを馳せることが必要だと思う。
運営しているクリエイター

#しあわせ

日本人は人権を知らない

アメリカの人種差別に反対するデモがすごいことになっている。 こうした状況に言及して「日本では差別というのは身近ではないかもしれないが……」というような発言をいくつか目にして、僕がふと思い出したのは「人権標語」のことだった。 日本全国のさまざまな自治体で「人権標語」を公募して、受賞作を看板にして街頭に立てたりしている。特に田舎で多いような気がする。名目は「人々の人権意識を啓発しよう」。 ところがこの「人権標語」の受賞作を眺めてみると、日本の社会に「差別から必死で目を背けようと

「5年後にはまだ想像できない何かを成し遂げていたい」と思いながら生きること。

26歳で、新卒で入った会社を辞めたとき、「これからの人生は自分の選択によってどうにでも決まるんだな」と実感した。 1年後に自分が何をやっているかもわからないという、大きな不安とわずかな期待の中で、「未来が分からないのならいっそのこと、いつでも5年後が想像できない生き方をするのも悪くないかもしれない」なんて思ったりした。 そしてそのときに思ったのは、これからは5年の区切りごとに「僕はこれだけやったな」と、満足できるように生きたいということだった。 1年で結論を出すのは早す