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社会とつながる

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僕は学者でもコメンテーターでもないけれど、社会の中で生きるひとりだ。 それなら僕も、社会について思いを馳せることが必要だと思う。
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2022年8月の記事一覧

変わらないことだけが「責任」なのか。

セクシャリティにせよなんにせよ、「後出し」と言われることに対していつも思うんだけど、人間って変わるものだから、「後出しは許されない」と言い続けていたらなにひとつ決められない。「過去に決めたのだから変節するな」という考えが我慢と歪みを生み続けている。 そういう思想が、こどもに対して「あなたがいたせいで離婚できなかった」と言い続ける毒親とかを生み出すんだろうな。 「責任を取る」って「耐える」ことじゃないし、耐え続けて歪みが出ない人なんているのかな?とも思う。安全圏から他人を批

SDGsは「ひとりひとりの心がけ」なんかじゃない!

なんか、いろんなところで「SDGs特集」みたいなのがやるようになったけど、その中身が結局「一人一人の心がけでゴミを減らしましょう」「ものを大事にしましょう」みたいなレベルで、少し前の「エコ」を言い換えただけの、何の発展性もないもので虚しくなる。 SDGsは「持続可能な開発目標」だぞ。「地球にやさしく」じゃないんだぞ。「開発」の要素無視しすぎだ! という気持ちが年々高まってる。 大きな組織や国や自治体こそが取り組むべきもので、上から下に「SDGsに配慮しなさい」と命令するもの

「学童保育」を「こどもの安心できる場所」にしたい。

7月の終わり頃から、学童の非常勤スタッフをはじめてみた。 登録している児童の数が60人以上もいるかなり大規模な学童。 スタッフは10人くらいだけど、僕以外は全員女性、そして一人を除いて全員が50代以上。 これはたぶん、この学童に限ったことじゃなくて、日本全国の公立学童ほとんどがそう。 学童って、1日の勤務時間が短くて、しかも給料がとても安いから(たぶん全国的に最低賃金付近)、働き盛りの若い人はほとんどいない。定年後か、子育てを終えた専業主婦的な人しかできない。 問題は、「