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社会とつながる

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僕は学者でもコメンテーターでもないけれど、社会の中で生きるひとりだ。 それなら僕も、社会について思いを馳せることが必要だと思う。
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2018年7月の記事一覧

マイノリティは「あちら側」の人たち?

週末に我が家に恋人が遊びに来ていて、「わたしはポリアモリーです、って宣言したりするの、なんか違う気がするんだよね」という話をしたりした。 僕はかつて「僕はポリアモリー」っていうブログ記事を書いたけど、確かに今になってみると「これって宣言するようなものじゃないかもな」と思ったりもしている。 ポリアモリーは「性質」なのか「ライフスタイル」なのか、っていうのがたびたび話題になる。「性質」というと属人的で、「人」が(先天的であれ後天的であれ)そういう特徴をもっているということにな

「5年後にはまだ想像できない何かを成し遂げていたい」と思いながら生きること。

26歳で、新卒で入った会社を辞めたとき、「これからの人生は自分の選択によってどうにでも決まるんだな」と実感した。 1年後に自分が何をやっているかもわからないという、大きな不安とわずかな期待の中で、「未来が分からないのならいっそのこと、いつでも5年後が想像できない生き方をするのも悪くないかもしれない」なんて思ったりした。 そしてそのときに思ったのは、これからは5年の区切りごとに「僕はこれだけやったな」と、満足できるように生きたいということだった。 1年で結論を出すのは早す

「フラットな空間」だったネットを、とりもどそうよ。

かつて、ネットはフラットな空間だと、僕は感じていた。 僕がネットをはじめたのはだいたい、大学生のころ。 aikoの音楽が好きで、そのファンサイトに通ったのがはじまりだったと思う。掲示板に曲の感想を書いたりすると、40代の管理人のTaoさんを含む、たくさんの人が返事を書き込んでくれた。 そのころ僕は、すごく世間知らずの大学生で、アルバイトすらまともにしたことがなくて、まさに「親と先生以外の大人とちゃんと会話したことはない」という状態だった。 いわば、社会と全然接続していない