潜るように
思索の海に真理を探して独り潜る。 地図はない。
真理がどのようなものか、誰もわからない。
ただ海に潜り、泳ぎ、探す。
かつて人が潜った穴を覗く。 流れに飲みれないよう注意しつつ、思考の軌跡に思いを巡らせる。満足すると、私はそこを離れる。
漂っていると、真理のかけらのような何かを見つける。
潜っていく。 深く、深く、沈んでゆく…
水圧を感じる。私は迷う。この穴は正しいか。真理に向かえているのか。 わからない。
ただ、潜るほかないのだ。
その日の限界に達すると、目印をつけ浮上する。 陸地の生活で休息を取る。
日が昇ると、私はまた海に潜るのだ。
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