モノはいらない
この一年ぐらいでモノを買わなくなった。
きれいだな、かわいいな、と思っても、
いつ使うのだろう、耐久性がないかも、
そのうち捨てるかも、などと思うと
手がのびない。
本当にいいものを長く使う。
目先の華やかさに惑わされない。
20代の、洋服やバッグにたくさんお金(と選ぶ時間)
を使った自分に教えてあげたいが、
あれも、審美眼を養うための授業料だったのだろう。
日曜日は演奏会に出演したので、
月曜日は有給休暇を取得して
遅い大人の夏休みを一人で過ごした。
行ってみたかったカフェやスイーツのお店で
好きなものを食べて読書をする。
足の向くまま、書店や文具店をのぞく。
最高に幸せだった。
形に残るモノはいらない。
体験や学びこそがお金と時間を使うところ。
この秋冬は、星べったりの夜空を観るという
長年の夢を叶えようか。