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あなたにとってのチャレンジとは、どんなものですか? 誰かと共有できていますか?[思考編 #8]
知識労働者は生計の資だけの仕事では満足できない。彼らの意欲と自負は、知識人としての専門家のものである。彼らは、知識をもって何事かを成し遂げることを欲する。したがって知識労働者には挑戦の機会を与えることが不可欠である。
『断絶の時代』第Ⅳ部 知識の時代 第13章 仕事の変化 p296より
知識労働者にとって「仕事の報酬は、仕事」です。
任せてもらえる、期待されている、と思えることは何よりの栄養源だと思います。
次の仕事への活力となりますよね。
「挑戦の機会」には、何ごとかを成し遂げることしか認められていないのでしょうか。
失敗を許されている環境も、挑戦の機会に含まれていると感じています。
失敗するからこそ学ぶこともありますし、自分の身につく気がします。
まだまだ経験途中にも関わらず、一挙手一投足を監視され注意され……を繰り返せば、誰でも委縮してしまうのではないでしょうか。
先輩が後輩を直接指導する、となったとき、その先輩のやり方に合わせることが難しい場合は存在します。
そういう時、責められるのは後輩です。
「なんで俺の言うとおりにしない!? どうせ何もできないんだから言われたまま、真似しろよ!?」
なんてことがありませんか?
仕事は、誰にでもできる形に設計されているうえで、ある程度実行者の裁量にゆだねられているときに、成果をあげられるものです。
成果をあげられるから自信にもなり、次の挑戦を目指すことにもつながります。
わたし自身、社会人として働いてきた経験があり、ドラッカー先生の仕事のマネジメントを伝える活動を続けてきたことで、一挙手一投足監視される辛さを、より強く体感しています。
失敗することが許容される社会はまだまだ来ないかもしれません。
でも、人の数だけ、仕事のやり方はある、という認識が広まれば、もっと多くの挑戦の機会が目の前に広がると思うのです。
「失敗」について、わたしと違う視点を示されているのがピーター・ティールさんでしょうか。
わたし自身は、説明できるほどじゃないにしても、彼が言う「失敗」についての考え方もわかる気がしています。
彼の行うグローバルなビジネスという土壌で「失敗としてとらえるのではなく、できない方法を一つ知っただけだ」と言える程度の損失には収まらないでしょうから、失敗は失敗でしょう。
失敗の本質の1つでも捕まえられたら、次の失敗の確率を数%下げられるかもしれない、という程度、でしょうか。
失敗という言葉一つとっても、背景が違ったり規模感が違ったりするととらえ方も変わってきます。
そうであっても、失敗にとらわれることなく次に行くことの重要性を説いています。
同じ「失敗」という言葉を使っていても、個々人でニュアンスが異なってきますし、とらえ方も様々です。
言葉の使い方、伝え方、伝わっているかどうかの測り方など、いろいろ気にして対話を進めていく必要性があります。
コミュニケーションは、受け手側が主導権を握っていますので、「この間も言っただろう!?」と問い詰めたところで、相手に何も伝えられなかった事実は変わりません。
「知識をもって何事かを成し遂げる」にはコミュニケーションが欠かせません。
「挑戦の機会」だって、相手によって規模も内容も変わってくるでしょう。
すべては押し付けるのではなく、相手がどう感じているかをベースに置くことで、コミュニケーションのすれ違いを最小限に抑えることが求められています。
組織の中で、「この組織はいろんなチャレンジを認めてくれる」と思える風土が醸成されていることが、その組織が提供するモノ・サービスのエンドユーザーさんの満足度を高めてくれることにつながると思います。
作り手が作りたいもの、サービスを提供することがやりたいことは、そもそもエンドユーザーさんが求めているものなのか、を考える必要があります。
受け手の思いを知ったうえで、自らがどのようなチャレンジをするか、失敗をチャンスに変えていくか、エンドユーザーの思いをどのように汲み上げ続けるか……と続いていくことになります。
作り手の熱い思いがもの・サービスに反映されるものこそ、体験を重視するようになった現代に求められているような気がします。
あなたにとっての仕事とはどんなものですか?
あなたの仕事に対するモチベーションはどこから生まれますか?
これを自分の仕事だ!! と言えるのはどんな理由がありますか?
あなたの知識は何ですか?
あなたの知識をもって何事を成し遂げますか?
あなたにとっての挑戦とはどのようなものですか?
あなたはどんな挑戦がしたいですか?
『実践するドラッカー【思考編】』
chapter1 知識労働者として働く p18 #8
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ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
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【思考編】は、あなたが成長し続けるためにはどのような思考が必要なのか、成果を出すための考え方がまとめられています。
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