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失敗できるということは、チャンスがいっぱいあるということ。失敗が許されないということは、未来の芽を摘むことになってしまいます。[チーム編 #19]

人は失敗しても再びチャンスを与えられればやり遂げる。

非営利組織の経営』第Ⅳ部 ボランティアと理事会
第5章 人のマネジメント まとめとしてのアクション・ポイント
p200より


何をもって失敗とするのか。

目指すものが明確でないかぎり、途中経過で何が起こっても、成功なのか失敗なのかわかりません。
失敗だけに注目してしまっては、成果をあげることにつなげられません。
失敗だと決めつけ、例えばその経験によって昇進・昇格の道が絶たれてしまったら、その人が成長する機会を奪うことになりますし、そもそも挑戦する勇気をくじくことになります。

失敗は、成功しない方法を知ったにすぎません
もう一度同じ道をたどらないように策を講じなければ、失敗を経験したことにもできません。

失敗が許容され、挑戦したことに価値を見出してくれる組織・チームと、失敗することすら許されない組織・チームとであれば、どちらが飛躍するかといえば、前者です。
後者は、内側にいるメンバーを委縮させ、後ろ向きにし、組織・チームそのものの衰退を招きます。

やりがい、とか、モチベーション、とか、本人の努力以上に、組織・チームの文化に大きく影響されるように思います。

失敗を許容する文化は、チームの飛躍を約束します。
失敗しても再びチャンスを与えられているとわかっていれば、挑戦する気概を生みます。
組織・チームの構成メンバーが、挑戦することを当たり前に、習慣化できていれば、組織・チームは大きなイノベーションを起こすことができるでしょう。

失敗が許容されるチームと、許容されずに非難されてしまうチーム。
どちらで働きたいですか?


「失敗、失敗……」とぶつぶつ言いながら本棚を眺めていたら、『気にしない練習』 (名取芳彦 著 三笠書房)が呼んでくれました。
「ゲッ! またやってしまった」と悩む状態を、仏教では”迷っている”といいます。
私の敬愛するお坊さんは、このような「迷いをくり返すこと」を”輪廻”と言うのだと教えてくれました。」(同書 p92)
失敗して終わり、じゃないんですよね。
同じ失敗を繰り返すことは3回まで、せっかく経験したのだから、そこから学んで次のステップに進みましょう。
失敗することがだめなのではなく、失敗から学ばないことが成長を阻害するからだめなんですよね。
1テーマで見開き2ページ。
日々お話されているお坊さんの本なので、こころにす~っと届く言葉がたくさん掲載されていますよ♪
たくさん本を著されているお坊さんだったので、検索してみたらこんなほんわかしたHPでした♪


何度も失敗する仕事。
何人も失敗したり、やる気を失ってしまうような役職。
そもそも、その人の資質に適した仕事じゃないのかもしれません。
その役職そのものが、役割を失っているにもかかわらず、慣例的に存置されているだけかもしれません。

失敗することには、失敗する原因があります。
失敗を責めても、失敗する原因は探れません。
なぜ失敗したのか、失敗しないためにどうすればいいのか、失敗を繰り返していないか、そもそもその行為・役職は必要か……。
失敗から、考えられることはたくさんありますし、起こさなければならない行動もたくさんあります。

失敗することができたなら、できることはもっと増えていくと思うのです。
そのためにも、チャンスはいっぱいあるといいですよね。

チャレンジできるということは、未来をつくりだすということです。

失敗だけを見つめているということは、過去を見つめているだけです。

これまで、どのような失敗をしてきましたか?
その失敗はどのような原因によるものでしたか?
その失敗から、どのようなチャレンジにつなげましたか?
周囲に失敗して悩んでいる人はいませんか?
その人と、失敗をチャンスに変えるために、どのようなやり取りをしたらいいでしょうか?


実践するドラッカー【チーム編】』 
chapter2 メンバーを育成するーやる気に火をつけ、成長を支援する p50
#19


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【チーム編】は、チームをあずかるすべてのマネジャーに向けて書かれており、ドラッカー教授のチームマネジメントの極意が1冊に凝縮されています。

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