働くことは生きること。楽しく充実した毎日を手に入れるため、働き方の優先順位考えていますか?[チーム編 #18]
働くことすなわち労働は人の活動である。人の本性でもある。論理ではない。力学である。そこには五つの次元がある。
『マネジメント〔エッセンシャル版〕』Part1 マネジメントの使命
第3章 仕事と人間 p58より
人には、機械にはない特徴があります。
人には、人それぞれの特徴、資質があります。
人には、人それぞれの経験があります。
人は、それぞれのタイミングでいろんな物事に直面します。
人が人らしく生きるため、ドラッカー先生は「働く」という視点から、5つの次元にまとめてくれました。
①生理的な側面(人は機械ではなく、機械のように働きもしない)
②心理的な側面(働くことは人格の延長である。それは自己実現の源である)
③社会的側面(組織社会では、働くことが人と社会をつなぐ絆である)
④経済的側面(仕事は働く者にとっては生計の資である。存在の経済的な基盤である)
⑤政治的側面(働く者全員が何らかの権力構造の中にある)
これまでの日本の組織は、人を機械のように扱い、自己実現を抑制し、組織に所属することで社会から隔絶され、終身雇用や退職金により人を組織に縛りつけ、権力によって守られているという錯覚を与えてきました。
組織が変わる前に、働く人の意識が変わっています。
その組織に所属することによる自分の人生絵の影響を考えながら、
・就職している状態
・フリーランスとして働いている状態
・起業を目指し起業した組織の成長を目指している状態
などの多くの選択肢を模索するようになってきている気がします。
組織の在り方に疑問を感じるようになったきっかけは『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』 (青野慶久 著 PHP研究所)ではないでしょうか。
社畜という言葉を当たり前に聞くようになっていたタイミングで、この本に出合いました。
働いて対価を得るということは、苦しみに対する対価、時間を拘束される対価として仕方がないことだと思っていました。
より大きな不動産を所有したりするために、組織を擬人化し「法人」という格が与えられただけで、組織という存在は実際はなくて、架空のものに従わされているのかも……? と思ったことを覚えています。
組織は人の集合体です。
足並みがそろいにくく変わりにくいものでもあります。
個人の変化は、組織の変化よりもかなり速く進んでいきます。
今の20代は人口ピラミッドでいけばマイノリティかもしれませんが、20年後は働く世代としてはマジョリティとなります。
その頃にはもっと新しい働き方の認識ができていることでしょう。
今おいていかれてしまえば、20年後はもっと時代遅れです。
旧態依然の組織の在り方はもう成立しません。
組織の在り方、今一度見直してみませんか。
5つの次元について、みなさんが働く際に考える優先順位は、各個人で異なります。
5つの次元は、それぞれの事項を抱えていますから、個人がそれぞれの優先順位をもつことになります。
他人から押し付けられるものではありません。
組織の決まり事で押さえつけられるものでもありません。
誰かの不幸の上に成り立つサービスであれば、そのモノ・サービスを購入してくれる顧客の幸せを構成することはできません。
各個人が、その人らしく働いている職場から放たれるエネルギーは、浴びるととても心地よかったりしますよね。
今の時代だと、毎日つつましく暮らせるだけの収入さえあれば、あくせく組織に所属して、決められた時間に出勤して、ストレス発散に飲みに行く必要もなくなるので、丁寧に暮らすことができる……そんな生活をYouTubeにアップされている方もいると聞きます。
本当はそんな風に暮らしたい……多くの方の希望が託されている気がします。
定年後に2,000万円の費用がいる、という情報によって、現役世代を楽しまずに苦しい働き方の中でいかにお金を貯められるか、という点に価値を置いてしまっている感じも、正直あります。
そんな社会になってしまえば、より経済は回らなくなり、定年後に必要とされるお金はもっと増えてしまうような気もするのですが……。
それよりも、定年のタイミングで収入が途絶えてしまわない働き方を、若いうちから考え続ける必要があるのかな、と思うのですが、いかがでしょう?
あなたにとって、5つの次元の優先順位はどのようになりますか?
5つの次元それぞれの中でも、より優先したい事項はありますか?
その優先順位からどのような働き方が思い浮かびますか?
その理想の働き方を手に入れるため、あなたはこれから何をしますか?
『実践するドラッカー【チーム編】』
chapter2 メンバーを育成するーやる気に火をつけ、成長を支援する p46
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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
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佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
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【チーム編】は、チームをあずかるすべてのマネジャーに向けて書かれており、ドラッカー教授のチームマネジメントの極意が1冊に凝縮されています。
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