正しい意思決定は、目指すべき方向性を共有できるから成せるものです。違う視点・異なる意見があるから、より大きな成果を生み出すことができるんですよね♪[行動編 #23]
正しい決定は、共通の理解と、対立する意見、競合する選択肢をめぐる検討から生まれる。
『経営者の条件』第7章 成果をあげる意思決定とは p192より
『経営者の条件』において、意思決定は2つの章に分けて記載されています。
意思決定が、それだけ大切だということですよね。
『経営者の条件』第6章 意思決定とは何か・第7章 成果をあげる意思決定とは を参考に、意思決定の全体像をこんな風に考えています。
【1】現状を把握する
【2】何を大切と考えるかを知る
【3】大切なことにしていることの優先順位を考える
【4】成果をあげる意思決定となるよう判断する
(1)どんな行動を誰が行うのか考える
(2)いつまでにどんな目的・目標を満たす決定とするかを決めて
フィードバックの準備をする
(3)意思決定が必要かどうか考える
⇒⇒【1】~【3】に立ち戻って、
正しく問題を捉えられているか振り返る
(この先は実際の行動)
【5】行動する
【6】フィードバックする
【7】最初に戻る
今回の引用部分と対比させると、
【1】現状を把握する = 共通の理解
【2】何を大切と考えるかを知る = 対立する意見
【3】大切なことにしていることの優先順位を考える
&【4】成果をあげる意思決定となるよう判断する
= 競合する選択肢をめぐる検討
すべてのステップが、それぞれに大切で、それぞれに大きな影響を与えます。
人々を共通の土台に巻き込むことも、違う視点を共有することも、それぞれの方の大切の順番を納得するものにすり合わせるのも、心をつかむところから始まるのではないでしょうか。
ということで『一瞬で100のアイデアがわき、一瞬で1000人の心がつかめる本』 (小川仁志 著 幻冬舎)のご紹介です。
著書の小川仁志さんは、哲学をより身近なものに置き換えてくれる方です。
たくさんの著作がありますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
その中で、こちらをご紹介するのは、何より読みやすいから( *´艸`)
「アイデア+プレゼン+哲学=大成功!」を目指して、100のアイデアが図式とともに紹介されています。
意見を発表するためにも、同意をするためにも、反対をするためにも、意見の良しあしも大切ですが、どれだけ相手に対して「なるほど!」「手伝いたい」「もっといい考え方がある」と感じるかどうかという点も、大きな影響があるのではないでしょうか。
すべては人との関係によるものです。
人との関係をよいものとするためには、心をキャッチすることも大切ですよね。
できることから一つずつ、一緒に始めてみませんか♪
前回は「事実はあなただけのもの」とお伝えしました。
人それぞれの視点で物事を見ますから、人の数だけ事実があります。
どれだけ視点をそろえて共通の理解を得られるか、は意思決定の良しあしを大きく変化させることでしょう。
相手の視点を理解したうえで、違う視点から見ているから異なる意見があるのだ、という点を認識する必要があります。
全会一致で決定された意思決定は、多様な視点から物事を考えていない可能性が高いでしょう。
物事が進まないときは、関わる人が多様な視点で物事を見、相手の立場で意見を検討し、組織として事業として、どういう基準に基づいて意見を選択するかが共有されていない可能性があります。
自分の意見が尊重されていない、と感じさせてしまったがゆえに進まなくなっていることもあるかもしれません。
単純に反対したい、という状況が生まれている可能性もあります。
「今」は過去の意思決定の結果です。
過去を批判していても何も変わりません。
適切に現状を認識し直し、新たに多様な視点で物事を見、共通の理解をしていることを共有し、それぞれの視点から見た意見を漏れなく出し切り、優先すべき基準を設定し、意思決定を行いましょう。
素晴らしい未来は、これから行う意思決定によってつくられます。
正しい決定をするために、何から始めますか?
共通の理解を得られているか、どのように認識しますか?
対立する意見を出し切るために、何ができますか?
競合する選択肢に対し、どのような基準によって決定を進めますか?
『実践するドラッカー【行動編】』
chapter2 意思決定が未来をつくる p56 #23
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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
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佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?
【行動編】は、あなたが成長し続けるためにはどのような行動が必要なのか、成果を出すための行動の仕方がまとめられています。