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#5_ストレス社会を抜け出すヒント~鈴木大拙の世界に迷い込んだ話~

まず、今回の石川県での集中豪雨で被害を受けた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈りしております。そして、そんな時だからこそ、少しでも心が軽くなるようなエッセイを書いてみました。もし、この文章が少しでも笑いを届けられるなら幸いです。


金沢旅行で鈴木大拙館を見学

先週なんやけど、ワイにも悩むことが色々あって「もうストレスまみれでしんどいわ…」って心で叫びながら、知人に紹介されたこともあり、金沢の鈴木大拙館に行ってみたんや。
なんか、ここ行ったら人生の答えが見つかるんちゃうかってな。

静かな池に、黒い壁で囲まれた館内は、まるで「しゃべるな、心で会話しろ」と言わんばかりの空気。。。
「一旦、深呼吸して心リセットせぇや」って言われてるみたいやったわ。

鈴木大拙館 出所:Wikipedia

鈴木大拙館 出所:じゃらんnet

展示を見てると、鈴木大拙先生の言葉がたくさん書かれてるんや。
「空の境地に至るとは…」とか「心の静けさを感じることが大事」とか。

ワイはその言葉を読んで「なるほど、心を静かにすることが禅の基本か…」としみじみ思ってたんやけど、ちょっと待って?心の静けさは感じられたんやけど、体の方はどんどん居心地が良くなってきて、心を静かにしすぎた結果、昼寝モードに突入しそうやった(笑)。

鈴木大拙館 出所: 株式会社YAMAGIWA

一番印象に残ったんは、水鏡のある庭。
「これは悟りのための鏡…いやいや、これはもはや昼寝のための枕!」って思ったくらい、ここで寝転びたい衝動をぐっと抑えたわ。
結局、その場所では悟りを得るどころか、「ここで一日昼寝したら、どんな夢が見れるんやろ?」と変な妄想にふけってしまった。

鈴木大拙館 出所: 週末、金沢。

帰り際にスタッフさんに「どうでしたか?」って聞かれたんやけど、「心は静かになったんですけど、体が眠くなりました!」って正直に答えたら、笑われたわ。

そんな感じで、ワイは大拙さんの禅の世界に引き込まれました。

禅とはなんや?

金沢から帰っても、大拙さんの教えが気になってしゃーない。そこで手に取ったんが『はじめての大拙』(著者:大熊玄)や。

これ、タイトルからして初心者向けやけど、いざ読んでみたら「え、禅ってこんなに奥深いん?」ってびっくりや。禅っちゅうのは、頭でいちいち考えるんやなくて、今この瞬間をそのまま受け入れることらしい。

ワイはいつも「来週の会議どうしよ」「次の休み何しよ」って、未来のことで頭パンパンや。
そやけど、大拙さん曰く「そんなもん考えるだけ無駄やで」。今を生きるっちゅうのが禅の極意らしいねん。

でも、いやいや、現代社会、ストレスだらけやで?
上司の無茶ぶり、スマホの通知、体重計の数字までがのしかかってくる中で、今だけに集中するなんてムリやろ!

禅と経営

突然やけど、ここで禅の考え方は会社経営にも適用出来るって話を紹介したい。

かの有名なアップル創業者の一人、スティーブ・ジョブズも禅に興味を示してたんは知ってる?
詳しくは『なぜジョブズは禅の生き方を選んだのか?』に譲るんやけど、ビジネスにも禅の教えが使えるっちゅうことや。

「経営って、がむしゃらに頑張るもんちゃうん?」って思うやろ?
でも、大拙さんは「いやいや、むしろ何もせんのが大事や」って言うてるんやで。
これ聞いたとき、「何もせんって、そんな暇ないわ!」って思わずツッコミたなったわ。

でも、大拙さんの言う「何もせん」っちゅうのは、余計なこと考えず、今の目の前にあることだけに集中せぇってことらしい。

ビジネスで失敗しても、引きずるんやなくて、次のプロジェクトに全力注げってな。
反省せぇへんちゅうことやないけど、くよくよするんは無駄やでって教えてくれてるんやな。

禅的には「問題は今ここにしかない。過去も未来もないんやで」。
せやから、経営でもストレスでも、とにかく今を生きたらええっちゅうことや。

不立文字~自己主張しながらも自己否定~

禅の教義には「不立文字」という言葉があるんやが、これがめっちゃ奥深いんよ。禅では言葉にできへんもんこそが本当の教えやって。

つまり、何かを伝えたくて必死に説明しても、それが正解かどうかは分からんねん。せやから、自己主張しながらも、時には「まあ、これちゃうかもな」って自分を否定できる余裕が大事なんや。

ワイら、他人に認めてもらいたい、理解されたいって思ってまうけど、大拙さんは「そんなん、ほっとけ」って肩の力を抜いてくれるんよ。
自然のまま、ありのままの自分でおるんが、結局いちばん楽やし、ええ生き方なんかもしれへん。
ストレス社会で、ちょっとでも大拙さんの教えを取り入れて、楽に人生を歩んでいけたらええなって思うわ。

最後に

『はじめての大拙』(著者:大熊玄)では、大拙さんの自然のままに生きていく108の言葉が紹介されてるんや。
その中で特に心に残った言葉を紹介するで。
※()内のコメントはワイなりの解釈や。

①「わがまま放題」はあやつられているだけ
(わがまま放題やってるつもりでも、結局誰かに操られてるだけやで。)

②平常心、意識的でありながら無意識であること
(意識しながらも自然に、無意識の境地が平常心や。)

③一つが一つを一つと見る
(一つのものをただ一つとして、余計な意味をつけずに見よ。)

④組織の中に閉じ込められてしまう人間
(組織に閉じ込められてるのは、自分で自分を縛ってるだけやで。)

⑤人間は「生きることの芸術家」である
(人間は、日々の生活を芸術に変えるアーティストや。)

⑥月そのものを指し示す指
(月を指す指ばっかり見ずに、ちゃんと月そのものを見なあかん。)

⑦十の地点のすべてにおいて、心を働かすためには、どの地点にも心をとどめるな。
(どの地点にも心を留めず、全部に心を働かせるのがコツや。)

⑧苦しむほどに、人格は深まり、人生を味わえる
(苦しみがあってこそ、人生の味が深まるんやで。)

⑨生命は、一度に描かれる「墨絵」
(人生は、一筆で描く墨絵みたいなもんや。)

⑩こうすべきだと思うことを努力するよりしかたない
(やるべきやと思ったことは、悩まずとにかく努力するしかないで。)

⑪生命は移り行く。永遠の生命などない
(命は永遠やないから、今を大事に生きなあかん。)

⑫周辺のない円には無限の中心がある
(周りがない円の中では、どこでも無限の中心になれるんや。)

⑬絶対的肯定の禅。「空即是色、色即是空」
(全てが無で、無が全てや。禅はその絶対的肯定やで。)

結局、大拙さんが言いたかったんは「無理せんと自然体で生きろ」ってことやと思うんやけど、これって、要するに「焦らんでもなんとかなるで」ってことやな。
そう考えたら、ワイも毎日コーヒー片手に「今日も適当でええか」って過ごしてるの、意外と禅的やん?これからは、さらに肩の力抜いて、「これがワイの自然体や!」って胸張って生きていくで!

結果は…まぁ、流れに任せよか!





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