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乾布摩擦について
当院でも自律神経機能の失調がみられる患者さんには特別な道具を用いず今日から気軽に行えるセルフケアとして乾布摩擦を推奨しています。
乾布摩擦というと日本古来よりある健康法で、戦時中に兵隊さんが朝みんなでゴシゴシやってるというイメージが強いですが、昔から世界各地で行われている健康増進法の一つだそうです。世界のあちこちで行われているので、その摩擦の方法はさまざまなようですが、生理学的な作用としては迷走神経(副交感神経)の賦活によるもので、皮膚表面の温度が上がり継続して行っていくことで、温度の上がり方も大きくなっていきます。そういった直接的作用のほかに、全身的にリラックスさせて不眠・不安・抑うつを改善、疼痛を緩和、免疫機能を亢進する作用があるようです。
また、こういった摩擦刺激による作用の出方にも個人差があるらしいので、かかりつけの病院で一度相談されると良いかと思います。