家での仕事の生産性を上げる5つのポイント
テレワークの目新しさも薄れてきて、やっぱり自宅は集中できない……という嘆きが聞こえてくるようになってきた。
僕はといえばオフィスはもちろんカフェや図書館にも行かず、家で仕事をするようになって5年経つ。
それでも「締切もなければ監督者もいない。家には自分一人だけ」というサボろうと思えばいくらでもサボれる環境で、不安とか恐怖に頼らずに働く方法を模索してきた。
そして少しずつ、不安な仕事と自分を焦らせるライフハックを減らしていき、いまはほとんど恐れや不安を原動力にせず、家で快適に仕事ができている。
今回は「恐れや不安を使わずに在宅でも仕事の効率性を上げるポイント」について語ってみたい。
基本方針
不安に頼らない
とにかく恐れや不安を原動力に動くのをやめていく。趣味に不安を持ち込む人はいない。仕事だってそれと同じようにやりたい。やれるはず。
しかし不安は強力だ。便利だ。即効性がある。
だからこそ、恐れや不安は新しいことに挑戦するときのような「ここぞ」というときに厳選して使うようにする。
締切を極力使わない
締切は不安によって自分を動かす仕組みだ。Twitterでは多くのクリエイターが締切に苦しんでいるが、みんな何とかなっている(守っているとは言ってない)。締切は苦しいが人間を動かす仕組みとしては優秀だ。
しかし締切を使って仕事をするということは、いつも不安を心の中に飼い続けるということだ。
日々、不安にさいなまれるようではせっかく自由を選んだ意味がない。
人の目に頼らない
「毎日やります!」とSNSで宣言すると続けられる。僕も「ここぞ」というときにはこの手法を使わせていただいている。しかしこれも締切を自分でつくっているのと同じなので不安駆動だ。使う場面は厳選したい。
カフェや図書館のような人がいる場所は集中できる。でもでかける準備をしたり移動する時間がもったいない。そもそも、せっかく自由な働き方を選んだのにカフェじゃないと仕事ができないのは自由じゃない気がする。僕は実存的に自由でありたいのだ。
在宅仕事の生産性を上げる5つのポイント
力を抜くことを意識する
自宅仕事は短距離走ではなくマラソンだ。速筋より遅筋。剛より柔。防御力より回避力。攻撃力より素早さが大事だ。
気合を入れるのではなく、気合を抜く。
集中しようとするのではなく、集中せずに作業を進める。
アイディアがでないときは60点のアイディアをとりあえず採用して先に進む。
集中力が途切れかけていることに気づいたら「あ、今ハードルが高くなってる。下げなきゃ」と考える。
「もっとがんばろう」じゃなくて、「がんばらずに手をうごかそう」と考える。
○時からは適当に過ごすというラインを決めておく
「仕事は19時まで!そこからは仕事禁止!」とメリハリをつけようとしたが失敗した。19時までに全部の仕事を終わらせなきゃ、というプレッシャーが強くなり、それが無理だとわかった途端にやる気が失せる現象が発生した。
そこで「19時までは集中して仕事する。19時以降はテキトーに仕事する」というルールにしたらとてもうまくいった。19時以降は、ゲームしながら仕事していい。飲みながら仕事していい、という開放的なルール。ダラダラと仕事しながら飲む酒は旨い。酔っ払って書く文章は楽しい。
詳しくはこちらの記事に書いた。
脱線休憩としてアリなもの、ナシなものを決めておく
集中すべき時間帯とダラけていい時間帯を分けたら、次は脱線休憩としてアリなものとナシなものを明確にしておく。
脱線休憩とは、つかれた一息つこう、というときに無意識にやっていることだ。
例えば脱線して
kindleを読むのはアリ。
でもマンガアプリを読むのはナシ。
YouTubeやPUBG MOBILEはナシ。
でも観たい映画を観たりオーディオブックを聴くのはアリ。
もちろん、ダラけていい時間帯には何してもOK。
ただし、これは自分で決めたとおりにはならない。結局kindleやオーディオブックが休憩にならないときもある。このあたりは自分で試しながら調整してみてほしい。
カフェインを止める時間を決めておく
仕事に集中したいからといっていつまでもダラダラとカフェインを摂っていると体内リズムが狂っていく。
また、カフェインは耐性がつくので、少しずつカフェインの量が増えていき、身体の負担が高まっていく。
カフェインも必要ないときには惰性でとらないようにして、「ここぞ」というときに使うようにしたほうがいい。
僕は寝る予定の7時間前にはカフェインをストップするようにしている。
太陽の陽を浴びる習慣は死守
「太陽の陽を浴びる習慣」が人間としていちばん大事だ。外出が減れば運動量も減る。同時に日光を浴びる量も減る。これがメンタルと生活リズムに与える影響は大きい。
この辺のメカニズムはこの記事に書いた気がする。