写真や絵を眺めていて、なんでその作品をいいと思うのか、よく分からないことが多い。時間をかけて見ても、うまく言葉にできなかったりする。
言葉が浮かんでこない時のために、いろんなところにメモして散らかっていた質問をまとめた。
写真や絵に特化した質問だけど、他のジャンルの作品について感想を書きたい時も似たような質問を使う。
順番は気にせず、答えやすい質問、答えたい質問から埋めていく。最初に浮かばなかった質問に対しても、他の質問に答えているうちに何か言葉が湧いてくる。考えるきっかけになればいいから、全部の質問に答えなくてもいい。気がすんだところで終わりにする。
質問リスト
印象にまつわる質問
事実にまつわる質問
※自分に分かりやすく簡単なタイトルにしたくて「事実」と書いてしまってるけど、正確な言い方ではないなと。視覚に忠実な、個々の要素の認識という意味。見える物が何であるかは、個人的な解釈なので。
惹かれる理由にまつわる質問
作品のどこが、どんなふうに好きか?
どの要素が欠けたら、作品の魅力がなくなるか?
同じジャンル、同じモチーフを扱った他の作品と比べて違うところは何か?
共感したことは何か、自分のどんな欲求に結びつくか?
どんな意外性や驚きがあるか、自分の当たり前と違っているところは?
写っている物、描かれている物の中に対して、元々どんな印象を持っていたか?それぞれの物に対して、どんな時どんなふうに接しているのか、そこから見えてくる物と自分の関係性は?
作品を見て疑問に思うこと、知りたいと思うことは何か?
質問リストを使う
質問に対してメモすると例えばこんな感じ。
Twitterで集めた絵の中でひとつ選んだ。質問に答えながらじっくり見る。メモの内容が、質問や絵から離れていっても気にしない。つらつらと書く。
終わりに
言葉が出てこない時、その作品を構成している要素を小さく分けて、それぞれ考えてみる。でてきた言葉が印象なら、その根拠となる事実を。印象を言葉にできないなら、逆に事実を書いていき、そこからどのような感じや気分を味わえるか考える。主観的な印象と、客観的な事実を行き来する。
要素を分解して見ると、すでに他の人の感想を知っていてもいったん忘れて、まっさらな気分で作品に入り込みやすい。その後、好きだと思う基準はこれかなと思ったり、他の人との解釈の違いや共通点を見るのも楽しい。
今回一例を書いてみたけど、ひとつの作品に対して全部の質問にメモをしたのは初めてかもしれない。最初はさくさく気軽に書いていって、だんだんメモすることにはまっていく。全部の質問にメモするのはわりと大変だったけど、デトックス効果が高い。すっきりした。