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江戸の叡智で見直す食習慣:水野南北の教えと一日一食の実践

普段ビジネス書ばかり読んでいるので、息抜きに本書を読みました。
内容が斬新だったのでご紹介します。


この本を選んだ目的、ねらい

私と一日一食生活

私は平日の大半を一日一食で過ごしてます。一日一食になって早いもので約4年が経ちました。

子どもの時からアトピーだったこともあり、アトピーが治るかもという期待もあり、ファスティングに興味を持ちました。
約7年前に『3日食べなきゃ、7割治る 船瀬俊介』という本を読み、これをきっかけにして、まずは朝食をやめて一日二食となり、数年後に恐ろしく忙しいプロジェクトに火消で入り、昼食取れないことが増えたこともあり、自然に昼食をやめて、夕食だけの一日一食になりました。

今は炎上プロジェクトに属してないですが(笑)
体調も良く、気づいたらアトピーの症状も大分改善していて、
何よりも朝とお昼に自由に使える時間が増えるのが快適で
そのままでいます。朝食の時間をモーニングルーチンに充てたり、
昼食の時間を昼寝や読書に充てることができるので気に入っています。

ここのところ2年間は、モーニングルーチンにプロテインとマルチビタミンの摂取を入れたので、これを朝食と言えなくもないです。

仕事でランチタイムに人と一緒にいるときとか、週末に家族と一緒にいるときは、コミュニケーションをとるために一緒にお昼を食べます。
お昼と食べたときには、午後、眠くなってしまうことが多いです。
消化活動って、人体にとって負担が大きく、パワーかかるんだなと感じます。

水野南北とは?

たまに断食とかファスティングのYouTube動画を見ている関係でしょうか、ある時、水野南北さん関連の動画が流れてきました。
水野南北さんは江戸時代の人気観相家らしい。

動画の内容が衝撃的だったのと、一日一食の実践者としても勇気づけられたので、amazonで「水野南北」で検索し、わかりやすそうな
江戸の小食思想に学ぶ 水野南北『修身録』改題 岩井朝彦
をぽポチリました。

水野南北さんは若いころは不摂生で、若くして死相が現れ、麦と大豆だけを食べて運命を変えた人です。
最終的には当時の平均寿命のおよそ2倍、78才まで生きたそうです。

水野南北さん関係の動画

食は運命を左右する

水野南北 人生を破壊する 大食 過食

読んで良かったこと、感じたこと

南北さんの考えをまとめてみました。江戸時代なのでエビデンスが乏しいですが、斬新な考えなので面白く感じました。

少食にすると長きし、大食すると早死する

南北さんの理論によると、「一生に食べられる量は決まっている」そうです。
天から与えられた持ち分の食があるので、小食だと長寿になるし、多く食べ続けると天から与えられた食が尽きるので、年を取るほどに食べるに苦しむ病を患ったり、早死にしてしまうらしい。

本当の薬は食事である

どんな良薬でも食の代わりになって命を保つことはできない。よって、真の薬とは食そものもであるそうです。

少食にすると運が良くなる

食を慎むと、大難を逃れたり、思わぬ吉を得たりする
人に知られぬ徳が陰徳。陰徳で最上のものが食のつつしみ(腹八分)
持ち分の食を守って小食すれば、持ち前以上の運を得る。

人相を見て吉だ凶だという必要はない。まず食を減らし、それを厳重に定めること。これを守るものは立身出世があろう。

家運は当主が握っている

酒肉にふけって多食すれば、未来、子孫の分を食べつくし、家運が傾く。当主の食の慎みが家全体の運を決める。

白米と肉は食べない

肉は美味しいので食べすぎてしまうので避ける
ただし、60歳にもなると肉をもって老いた体をいたわるのに罪はない。

将軍に食なし

将軍は一日二食で白米を食べている。(時の将軍は吉宗)
庶民は一日3食が浸透し、間食も盛んである。
将軍が白米を食べているのに庶民も白米を食べるとは恐れ多い。
麦飯でも恐れ多いくらいである。

食欲がないときは食べない

食欲がない時に残すのは悪と考え、無理に食べるのはよくない。
余分に食べた分はただ糞になるだけである。
おなかがいっぱいなら、残すこと。これが天に食を返すことになる。

この本を読んで、自分は今から何をするか

理屈はまったくわかりませんが、江戸時代の観相家の実践に基づくその言葉には、不思議な説得力を感じました(笑)

一日一食の継続

一日一食はトータルの食事の量は少なく保つことができるので、水野南北さんの教えでも二食分をセーブしていることになり、良いことであると勝手に解釈し、継続するモチベーションになりました(笑)

本書は江戸時代の書の解説ですが、近年は少食の効果が研究でもわかってきています。例えばファスティングでオートファジーが発動し、細胞が修復されアンチエイジング効果が認められるなどです。

腹八分で済ませる

「食を慎む」というと難しく感じますが、要するに「腹八分」だと感じました。私の場合は一日一食なので、夕食は腹いっぱい食べてしまう傾向があるので、腹八分で済ませるように意識していこうと思います。

体を使う時は例外に

体を使う職業の人は例外で、余計に食べてよいと書いてあります。
なので、運動をする時は例外として、沢山食べようかと思います。

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