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Way of the Hunterが教えてくれた「倫理的ハンター」としての道

ここ最近ハマっていたゲームがありました。
『Way of the Hunter』https://store.steampowered.com/app/1288320/Way_of_the_Hunter/?l=japanese&curator_clanid=7564110

広大なオープンワールドのフィールド上に存在する動物を狩猟するゲームです。もちろんただ狩猟するだけではありません。
「倫理的ハンター」としてのプライドルールを破ることは許されないのです。
そしてそれはゲーム中におじいちゃんが書き残した漫画でも確認することができます。

1. 倫理的ハンターは法を知り、それに従う。
2. 法的なことだけではなく、何が良心的で道徳的かも理解している。
3. 獲物に逃げるチャンスを与えないことを「不公平な優位性」と定義する。
4. 狩った獲物はすべて利用する。
5. すべての野生生物に配慮し、敬意を払う。
6. 狩った獲物の数ではなく、狩りの質で成否を測る。
7. 限度を知り、射撃の距離ではなく、忍び寄る距離を延ばす。
8. フィールドでの決断にプライドを持ち、自分の行動に全責任を負う。

「誰も見ていないところで倫理的なるのは困難だという者は、
非倫理的なハンターだ」

このゲームではしっかりとストーリーが作られていて、ある程度それに従い狩猟を行っていく。
もちろん必ずしもゲーム的に上記の誓いを守る必要はありません。
なんなら車でひき殺すことも可能ですし何発も撃ちこんでも良いし敬意など払わなくても問題なくクリアできます。

では本当にそれでよいのか?
ということを嫌でも考えさせてくれるストーリーを展開してくれます。
それに加え狩猟するたびに強制的に見させられる狩猟評価画面。
動物に対してどれくらい苦痛を与えているのかを目視で見させられます。
的確な距離まで接近し、的確な器官にヒットさせるほど評価も上がるので倫理的ハンターとしてのふるまいを学ぶことができます。

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うまく仕留められず何発も当ててしまった時や、顔を狙うなどの非倫理的な狩りを行ってしまった際に狩猟評価を見ると
「そうか、これはダメな狩りなのか」
「もっと動物に対して苦痛を減らすにはどうすれば良いか」
というように考えるきっかけとなります。実際自分はよく考えて狩猟を行うようになっていきました。

とはいえゲームではあるので、効率や楽な狩りを見つけてしまえばそれを追ってしまうのが人間というもの。車で走行中に目の前に突然飛び出して来たら引いてみたくなってしまうのが人間というもの(グラセフをプレイしたことある人ならきっと共感するでしょう)。

だけどきっとストーリーを最初から最後までプレイした人ならば嫌でも倫理的ハンターとしてのふるまいを考えたのではないでしょうか。

そしてその振る舞いや行動の影響というのははきっとゲームという枠を超えているということを実感するのではないでしょうか。
それがストーリーの最後、このゲームの重要人物の”親子”を通してみることができるこのゲームのテーマなのだろうと思います。

きっと”ハンターへの道”だけに限らず”人としての道”とも通じるきっかけとなるのではないでしょうか。


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