下ばかり見ていると、コケないけど上見たら綺麗な景色で普通にコケた。


私は、夜に散歩するのが好きだ。また、このこの時期のヒヤリと冷たい空気の中に厚着をして温かさを感じながら散歩するのはもっと好きだ。何かに抗って手に入れたものは、その物本来の価値より割増しに感じられる。だから、たまにあったかい部屋から出て散歩してるのかもしれない。

私の近所は田舎なので、田んぼや空き地が多く存在する。夏にはうるさい田んぼも冬にはすっかり静かになる。そんなことを考えていると、サーファーは冬何しているのだろう。もしかしたら日サロで冬眠しているのかもしれない。(嘘です。ごめんなさい)



散歩中私は、下ばかり見て歩いていた。下を見ていても砂利や雑草しかない。と当たり前のこと考えていると「下ばかり見てないで、上向いてみろ。いい景色広がってんぞ」と何かの漫画でみたクサいセリフを突然思い出した。

その言葉の思惑通り私は、上を見上げる。空にはきれいな三日月といくつかの星がやっと見てくれたかと肩を落としていました。

クサいセリフを言った何かの漫画のキャラクターよ、きれいな景色に出会わせてくれてありがとうと思っていると長めの草に引っかかって普通にコケた。

上を見上げて綺麗な景色に見とれているときは、歩みを止めたほうがいい。下に構えている雑草たちに足を取られてしまう。雑草だって劣悪な環境下で生きているその生命に目を向けることも大切だとコケて草の感触を肌で感じながら思った。

上も下にも目を向けて生きられるようにしようと決めたとき、左右の確認を怠って普通に車にひかれかけた。左右も見ていこうと付け足した。

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