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#224 [哲学] 自分が正しいと思っていることは、他人にも当てはまるのか。

第35週 第6日(土)哲学「定言命法」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は哲学「定言命法」です。

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本の要約

ドイツの哲学者イマヌエル・カント(1724~1804)は、人間と、「人を殺すな」という命令などの道徳法則との関係を説明するのに、「定言命法」という言葉を使った。感とは、無条件の道徳法則(何をすることが許されるのかを示す法則で、私たちの欲求に関係なく私たち全員に適用される)が存在すると考えていた。

■道徳法則を特定する方法
カントは、いくつか方法を説明しているが、最も有名なのは普遍的立法の原理と呼ばれるものだ。

カントは、「あなたの意思の格率が、常に同時に、普遍的立法の原理として妥当するように行為せよ」と説く。

あなたの意思の格率とは、あなたの行為の理由または基本原則のことだ。
普遍的立法の原理とは、「あなたがすべての人に、この確率に従って行為してほしいと望むことができないのなら、その行為は道徳法則に反していることになる」という原理だ。

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イマヌエル・カント

批判哲学を提唱した人物。一般にカントの思想はその3つの批判の書(『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』)にちなんで批判哲学と呼ばれる。

何度か本書でもとりあげられているが、いまだにちゃんと理解していない…
批判哲学を知るためには、形而上学を理解し、他の分野の知識も必要になってくる。私のおつむではまだまだ足りないらしい。

普遍的立法の原理

例えば、あなたが友人からお金を借りて、返す気がないのに返すと約束した場合、あなたの格率は「金を手にするためには偽りの約束をせよ」となるだろう。もし誰もが金を手にするために偽りの約束をすれば、約束を信じて金を貸すものはいなくなるだろう。つまり、あなたが偽りの約束をする場合、あなたは、同様の約束をする人の全員が嘘をついているわけではないと望んでいるはずだ。そうでなければ、嘘をついたところで何の得にもならないからだ。ゆえに、偽りの約束は道徳法則に違反しているのである。


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