#90 [哲学] Existence of God
第13週 第6日(土)哲学「神の存在証明」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は哲学「神の存在証明」です。
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本の要約
■存在論的証明
中世カンタベリーのアンセルムス(1033~1109)の基本的枠組み
・神は最高完全者である(定義)
・存在することは、存在しないことよりも完全性が大きい。
・もし神が存在しないならば、神は存在という完全性を有しないことに成る。
・故に神は存在する。
■宇宙論的証明
存在するものすべてには、因果関係をさかのぼるとたどり着く、それ自体は原因を持たない究極の原因「第一原因」があるはずだ。この第一原因子と神に違いない。なぜなら、原因がなくても存在できるのは神の他にならないからである。
■目的論的証明
この世界の様々な特長は、世界が知的な設計者によって想像されたと仮定すれば、うまく説明できるとする考え方。
目的論は、チャールズ・ダーウィン(1809~1882)以降、世界の特徴はどれも科学、特に進化論によって十分説明されているため、多くの哲学者が無効と主張している。
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哲学の本質とは
哲学の分野において、神が存在するかどうかそれが重要ではないと思う。
その議論にこそ価値があるのではないか。
本書で哲学を触れていて、最近どんなテーマに対してもそう思うようになってきた。いろんな仮説を建てるのって悪いことじゃないよね。
まぁ
上記3つの中で言えば、宇宙論的証明が一番しっくりくる。
だって、宇宙のことを解明していけば自ずと神についてわかるってことでしょ。唯一研究する価値があるなって思うわ。
神とは
現代において神の存在っていうのは、全知全能の象徴みたいなところがあって、存在論的証明でも最高完全者として定義している。
これは、神は完全であってほしいという人間の願望が反映されたものでもあると思う。
全世界共通で「神」は完全であると認識があるからこそ世の中のアニメやゲーム、物語が生まれるし、心の拠り所にしている人もいる。
もし、神が偏差値30くらいの能力しかなかったとしたらだれが宗教を信じると思う??
憧れは憧れのままで良いほうが時にはある。
だから来たるべき時がくるまで、必死になって神の存在は暴かなくてもいいんじゃないかな!
…って言ってもギリシャ神話や聖書に出てくる神ってわりとしょーもないところあるけどな。