#136 [視覚芸術] 集団肖像画で人気を博したオランダの画家
第20週 第3日（水）視覚芸術「レンブラント」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は視覚芸術「レンブラント」です。
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本の要約
■レンブラント・ファン・レイン（1606～1669）
オランダの町ライデンに生まれ、アムステルダム・のピーテル・ラストマンのもとで修行した。ライデンに戻って工房を開き、数年間作品を制作したのち、1631年に再びアムステルダムに移り死ぬまでそこで暮らした。
■「トゥルプ博士の解剖学講義」（1632年）
画面中央で進行中の人体解剖を見ている医師たちの様々な表情が描き分けられている。
■「フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ロイテンブルフ副官の市警備隊」（1642年）
自警団が本物の戦闘ではなく祭りの行列に行く準備をしているところを描いたもの。本作は「夜警」の名で広く知られている。
■「布地組合の品質監査官たち」（1662年）
5人の監査官たちが顔を上げ、この絵の鑑賞者が来たせいで会議が中断されたかのような表情を浮かべている。
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「トゥルプ博士の解剖学講義」
医師を描く集団肖像画といえば、当時は全員を一列に整列させて描くのが当たり前だった。本作は集団肖像画の概念を変えた作品でもある。
夜警
この絵は横幅4メートル以上あり、現在はアムステルダム国立美術館で見ることができる。
布地組合の品質監査官たち
レンブラント後期の作品で、公的生活から半ば引退したなかでも依頼を受けて制作した作品。
どれも人物の表情が印象的でひと目で良い作品だと分かる。
レンブラントのスタイルは、時代とともに大きく変化していて、人物の感情表現は、初期の演劇的な要素を捨てるにつれて、次第に繊細かつ暗示的になっていった。
時代のニーズや流れを組み込もうとしたレンブランドは、現代の目まぐるしく変わる流行のお手本となる人物なのかもしれない。