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読書による気づき~話し方ドリル

私の話す声は低いです。
よって、大きめの声でしっかり発声しないとボソボソした感じで聞こえにくいようです。
中学生の時に声変わりして以来、10代の頃はそれがコンプレックスでした。
「声が渋いね」とか「いい声しているね」などと言われ、時には声真似をされたりしてとても嫌な気持ちになりました。
そうなると人と積極的に話そうともしなくなり暗い高校生活を送っていました。

高めのトーンで明るく話せる人が羨ましかった。もっと高い声だったら自分だってそんな感じで話せるかもしれないのに。そう思っていました。

そんな自分が変われた転機は大学時代に思い切って接客業のアルバイトをしたことです。
お客様相手にしっかり伝わるよう話をしなければならないという状況で初めは苦労しましたが慣れていくと自然と大きな声でうまく説明できるようになり、商品が売れると大きな自信となりました。
その時気づいたのは、声の低さではなくコンプレックスからくる自信のなさが声のトーンに現れていたこと結果、それが回りと上手くいかなかった原因となっていたことです。

その後、社会人となり20数年が経ち、人に説明することや大勢の前で話すことについて場数を踏んできたことで、今では話が分かりやすい、話しやすいと言っていただけるようになり、話すことに関してはある程度の自信があると感じています。

さて、前置きが長くなりましたが、そんな驕った状態で読んだ「話し方ドリル」。
話し方のプロである神原智己さん著の本です。

その名のとおり、ちょっとしたポイントを意識するだけで劇的に印象が変わる様々な話し方のテクニックとともに、それに関する問題と回答・解説が「ドリル」として掲載されています。
これまで何となく自己流で上手く出来てきたような感じで自信を得ていましたが、「話す」というのは相手があってのことであり決して自己満足だけでは成立しないという大きな気づきを得て、さらに、そこをどうすることで相手に「響く」「伝わる」「動かす」ことができるかというTODOを本書が教えてくれました。

しっかり読む前に解いてみたドリルの問題は残念ながら不正解が多かったです。
ただ、まだまだ自分の「話し方」には成長できる伸び代があるのではないかとも思いました。

あなたの言葉が相手の直感に響くことで、たくさん話をしなくても一瞬で伝えたい想いが相手に届くのです。

話し方ドリル

「話し方」に何となく自信を持っている人、逆に話すことが苦手な人、どんな人にもオススメの一冊です。


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