スタートアップにおけるミッション・ビジョン・バリューの社内浸透が必要な理由
こんにちは、FromToの中田です。
最近、ミッション・ビジョン・バリュー(以下MVV)の社内浸透について振り返る機会があったので、その内容について書きたいと思います。
■考えることになったきっかけ
1つ目は投資家の方とのメンタリングでのご指摘でした。
この8月から投資家の方に、個別での1on1を取って頂いています。
そのメンタリングからFromToにおけるMVVの共有や浸透に関するご指摘を頂きました。
自分自身、全く自覚していない点だったこともあり、改めて社内に共有して再度認識をすり合わせることができました。
まず、MVVの浸透というマインドが無意識化していること自体が反省点でしたし、メンタリングという機会でこうした指摘が得られるという点も改めて有意義だと感じました。
2つ目は、メンタリングの丁度翌日、友人から職場におけるマネジメントの話に及んだからです。
以下、社内に共有したslackの内容を抜粋します。
メンバー個々人に最適化されたマイクロマネジメントを丁寧に行うことで、各人のモチベーションを最大化させるアプローチです。
一般的な企業であれば入社理由は当然バラつきがあるでしょう。(年収・待遇・事業内容・担当業務・裁量・職場の立地・チームの雰囲気・社会への影響度・スキルアップ・ワークライフバランスetc)
ただ、立ち上がり間もないスタートアップだとどうでしょう。正直、メンバーに提供できる要素は限定的です。
友人の取り組みとそれが導いた結果自体にも非常に頭が下がる思いでしたが、反面自分たちはここまで丁寧に社内コミュニケーションをとれるのか、またとるべきなのか、そしてモチベーションを維持・向上させるにはどうしたらいいのか、考え直す素晴らしいきっかけになりました。
これら2つの出来事を踏まえて、自分に対して「MVVの浸透とマネジメントに関してはアタマでは理論を理解していた”つもり”だったものの、実践が十分にできていないのでは」という危機感を非常に強く感じたのです。
■名選手のフォームを何度見ていてもすぐに実践できるわけではない
少し別の例として野球を挙げます。
youtube等でプロ野球選手の運営されている動画などをよく見るのですが、数多くの理論や過去の名選手のフォームが登場します。
その際に強く思うのは、「名選手のフォームを何度見ていてもすぐに実践できるわけではない」ということです。
名選手のフォームやスーパープレイを見ただけで再現できる人はほんの一握りなのではないでしょうか。
そして万が一再現したとしても、それが本人の骨格や筋肉などにおいて最適かどうかは分かりません。
自分自身についてでいうと、マネジメントに関しては会社員時代から実体験や業務を含めて、かなり経験を積んでいるような気がしていました。
ただ、それはあくまで「ある程度大きな企業のマネジメント」に関する話でした。
スタートアップにおいて、MVVの重要さはあらゆる方が繰り返し言及されています。
良くも悪くもFromToに入る前にスタートアップ界隈に片足を突っ込んでいたことから、「理論と限定的な経験値だけで理解した"つもり"になってしまっていた」のです。
■実践がないと新しい理論も吸収できない
この危機感を自覚して以降、自分のなかで「スタートアップにおけるマネジメント」に関するアンテナが敏感になったのを感じています。
この意識がなければ前述したように友人の話が骨身に染みるか、むしろその話題に水を向けてないかもしれません(僕から聞かせて欲しいとリクエストしました)。また理論に関する動画・書籍・ニュースなどについての理解度がより高まっているように思えるのです。
理論を常に実践していく、そこに新たな発見と学びがあり、そこから更に新しい切り口を求めて理論を求めていく、、、そんな好循環を作れると最高なのだろうなと思います。
自分は元々抽象思考をする傾向が強いので、大枠を理解したからいいや、となりがちだったのですが、単なる実践不足だったのだと大きく反省しました。
「自己啓発本を読んでやる気は出るもののアクションは起こす人は非常に少ない」という話や、「結局実行力のある人がすごい」という話もよく聞きますが、同じようなことを指しているのでしょう。
理論と実践の繰り返し、、本当に当たり前でありふれた言葉になってしまうのですが、これが何よりも大事です。
良いお手本を見て素振りや投げ込みをしてみる。動画を撮って振り返る。また良いお手本を見る…
学習の基本です。
■(まとめ)スタートアップのMVV浸透は事業成長ドライバーであり”マネジメントリソースの節約術”
やや一般論に論旨が寄ってしまいましたが、改めて「スタートアップにおけるMVV浸透が必要な理由」について今回のnoteの論旨の展開を整理してみました。
※これ書かなくても文章でしっかり伝えられるようになりたい
実は冒頭に記載した社内に向けたslackにまとめていたりします。
「MVVの浸透でメンバーがモチベーションがひとつにまとまり事業成長に邁進できる」という点においてはよく言われていることかと思います。
ただ「マネジメントリソースの節約」という言葉は、スタートアップのMVVの重要さを語られるうえであまり見聞きしたことはない気がします。
(本に書かれていたり聞いたこともあるのかもしれませんが、だとすると自分の中からこぼれ落ちてました)
が、シード期のスタートアップのメンバーからの実体験としては、まごうことなき本音であり、大きな気づきでした。
もう少し意図を開いて書きます。
事業成長にメンバーがコミットしていくためには、MVVの共有が必要です。一方でそのズレが生まれることで、MVVの浸透・再確認のための面談・相談・打ち合わせなどが必要になります。これにはどうしても時間的リソースを使うことになります。
なればこそ、
①入社前~入社後にMVVをしっかり共有すること
②常日頃からMVVを忘れないようなアクションにメンバー全員が定常的に取り組むこと
この2点が、メンバーのフォローための時間を失うリスク、メンバー離脱のリスク、採用にかける金銭的・時間的コストを負うリスク、ひいては事業の鈍化のリスクを低減させる、”マネジメントリソースの節約術”なのではないでしょうか。
「マネジメントリソースの節約」という言葉だけだとやや強い表現ですが、折角note書くので自分のためにも将来のどなたかのためにも、率直な気持ちを記しておきます。
そして①・②を書いたところはあくまで気づきから派生した「理論」です。これらを「実践」しながら、一歩ずつ良い方向に進み、また新しい気づきや「理論」に触れながらレベルアップしていけたらと思います。
だからこそ、ミッション・ビジョン・バリューを共有しながらも同じ目線を持ちながら一緒に議論できる、そんな肩を並べて走っていけるメンバーを求めております!
雑談でも結構ですので是非!エンジニアも大絶賛募集中です!!
過去最長の記事になりました。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
■(付録)この1カ月間取り組んだこと
・自治体との打ち合わせ
・自治体職員へのインタビュー
・47passの提供価値の再定義
・47passのデザインリニューアルに関するアイディエーションとユーザーインタビュー ※ご期待ください!
・他ベンチャーとのアライアンス協議
・経営合宿のアジェンダと骨子作成
・スタチャレ補助金申請 ※スタートアップの方は活用検討したほうがいいですよ!
・MVV社内浸透における議論
・採用人材の要件定義
・採用プロセスの改善
・採用体制の整備
・労務人事回りの制度整備に関する打ち合わせ
・報酬テーブル素案の作成
【定型業務】
・マーケティング業務のディレクション
・47passユーザー情報整理
・メルマガ配信
数としては過去最多になったかもしれません。
ひとつひとつの質が下がってないことを祈ってますが。。。果たして
※5100字くらい(過去最長)
※所要時間100分くらい
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