「サッポロ生ビール黒ラベル」大人エレベーターに出てほしい人を見つけた。
もしかしたらこの人が一番惹かれる大人かもしれない。
猪野秀史さんを知っていますか。
OKAMOTO'Sの「時差」にピアニカで参加されていて、私はキーボードの魅力を猪野さんで知った。
私の猪野さんとの出会いは、2018年のOKAMOTO'Sのラジオ。出演時は初の歌モノのアルバム「SONGS ALBUM」が出されたころで、その中から番組で選曲されたのが「奇蹟のランデヴー」。これ。
まぁおしゃれで、大人の色気の中に私の知らなかった爽やかさがあって、何より声が良すぎる。にやけてしまってさあ大変、急いで母に聴かせたのを覚えている。
このアルバムは、これから70年ぐらいあるはずの私の人生のベストアルバム10枚に既に入っている。
猪野さんをあのラジオで知って早2年。私には2ヶ月に1回 Ino dayなるものが訪れる。その日が来ると私はただただ猪野さんの音楽を聴き続ける。名前通りの日を過ごすのだ。
Ino dayには雨が降りがち。
一番覚えてる日は2018年の1月のある日。
高3の私は滑り止めの大学を受けた帰り、雨が降る中バスで帰っていた。
滑り止めなんかどうせほぼ満点、だけど全然行く気はない。そのくせ本命には受かるはずないと思ったままの自分。
自分の現状が情けなくてどうしようもなく嫌で、窓の外を次々に流れていく雨粒も自分のドロドロした暗く醜い部分に見えたり。なんだか雨粒から目をそらせないまま、それとは対照的にスルスルと入ってくる言葉と音。私は猪野さんのアルバムをただ、繰り返し繰り返し聴いていた。
今回のアルバムのお知らせで見かけた写真は晴れの日に赤い傘をさす猪野さん。
それを見て私は、今まで私は猪野さんに傘を指してもらっていたのかもしれない、とふと思った。
バスに揺られながら窓を見るあのときの自分は未来を目指すしかなかった。
しんどい今すがるものが何もなかった。
ただ猪野さんの音楽を聴いていた私は、助けてもらっていたのか。
音楽があってよかった、と思う日が何度もあると思う。
人生生きてまだ短いけど、嬉しいことも悲しいこともあるし、無力感で何もできないことも割と普通にある。
素敵に見えるあの子だって努力して上手くやってるんだと思う。
私たちは一人ひとり、色んなことを孤独に乗り越えたり、大切に抱えたりしたまま今日も生きているんだろうなと思う。
私にとってあの日は音楽に救われた日だったんだ。
もしかしたら、あの時本当は、本当は、晴れていたのかもしれない。
いや、実際に結構強い雨に降られたけど、私の暗いドロドロしたヤツは気持ちの持ちようで、いくらでも消せたのかもしれないということ。
私があのとき諦めていなかったらって、少しの後悔がある。だけど、きっとこれもそれも全部、今だからこそ思い直せること。あのときの私にはあれ以上できなかった。それが全て。今が全て。こうやって後悔するのも、あのときの自分を今、自分の力でなんとか晴れにできたからだってこと。
晴れにもできたのに、そのまま傘を指してくれてありがとう。
わかる、初の投稿で何を言ってんだって私も思う(笑)
だけど、本当にありがとうございます。
そしてやっと題名の話。
私は、猪野さんにサッポロビール生ビール黒ラベルのCM「大人エレベーター」シリーズに出てほしい。
ほら、妻夫木聡さんがエレベーターに乗って、色んな芸能人に話聞くやつ。これ。
妻夫木聡さんを乗せたエレベーターが50階に着くと、レコードやキーボードが置かれたバーのカウンターに猪野さんが座っていて。人生のこととか音楽のこととか、あとは大人について語ってほしい。
できれば猪野さんの音楽をBGMも途中で入れて。
「丸くなるな 星になれ」
ね、なかなかいいでしょう。
就活本格的に始めたくせに朝まで起きたりしてるからこんな文書いちゃった。自己紹介はまたこんど。