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「DESIGNS 永野護デザイン展」に行ってきました。
#20240212-355
2024年2月12日(月祝)建国記念の日振替
ところざわサクラタウン内にある角川武蔵野ミュージアムで開催中の「DESIGNS 永野護デザイン展」に行ってきました。
興奮と主観だらけのイベントレポートになります。
永野護ファンの方、ご興味のある方に読んでいただけたら、嬉しいです。
1989年に公開された劇場用アニメーション「ファイブスター物語」。永野護が手掛けたこの作品を映画館で観たのが高校生。
それ以来のファンなので、かれこれ35年ほどになる。
本展の開催をX(旧Twitter)で知ってから、もうそわそわそわ。
時間を気にせずゆっくりじっくり過ごすためには、家族3人そろう日でないとならない。昨夏に会場である角川武蔵野ミュージアムには数回訪れたことがあるので場所は知っているが、1人で行くのは心許ない。
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なんていうことない。
私が興奮のあまり、頭のなかが真っ白になるのだ。
会場内での時間配分もできなくなる。もし列ができていたら、どこに並べばいいのか戸惑う自分の姿が目に浮かぶ。
オタオタ、うろうろ、おろおろ。
あちこちしっかり観たいのに慌てふためき、視野が狭くなる。肝心なものを見逃す可能性も大だ。
我ながら、ひどい。
そんなときに、頼りになるのはむーくん(夫)だ!
人にぶつかりそうになる私を背後からさりげなく導き、人の流れを読んでどう動けばいいのか判断してくれる。ショップに並ぶグッズも私が好みそうなものを見落とさないよう教えてくれる。そして、ノコ(娘小4)の動きも把握してくれるので、私は気にせず世界に没頭できる。
ノコは私が興奮すると、通常時と違う母の姿が嫌なのか、冷ややかに距離を置くが、むーくんは違う。私が涙目になりながら、「カッコいいよね、たまんないよね」とぶつぶつつぶやいても、やさしくうなずいてくれる。あたたかく見守ってくれる。
行きたいところに行くときこそ、むーくんが必須なのだ。
開館前に到着するよう、朝は早めに出発した。東所沢は我が家からちょっぴり遠い。
東所沢駅から角川武蔵野ミュージアムまでの道にあるマンホール蓋は特別だ。さまざまなキャラクターが描かれている。もちろんF.S.S.もある。帝騎マグナパレスだ。
「これね、これからこれを観にいくからね!」
ノコに説明する。
ミュージアムの入り口には、すでに列ができている。まだ開館時刻の10時前ゆえ、会場内から人があふれているわけではない。敷地内にある武蔵野坐令和神社では、記念コラボ御朱印がある。気になるが、ここも10時からだ。
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チケットはすでにあるので、まずは関連グッズを扱う角川直営書店ダ・ヴィンチストアに行くとむーくんがいう。いわれるがまま、おとなしくついていく。ここも10時開店なので列ができている。
振り返ったら、富士山が思いのほか大きく見えてビックリした。
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ダ・ヴィンチストア内には「永野護書店」というコーナーが設けられ、グッズや関連書籍、永野護が選書した本が販売されている。
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税込2,500円購入すると、F.S.S.の下絵リーフレットをプレゼントとある。しかも私が一番好きなファティマ(オートマチック・フラワーズ)「チャンダナ」の場面だ。
まだ店外には並んで待つ人たちがいる。ここで長く唸っていられない。
むーくんがテキパキと購入品を選び、気付けばリーフレットを3枚も手にしていた。
チャンダナ……
ダイ・グまである……
会場に入る前からこんなに興奮して大丈夫だろうか、私。
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ミュージアム内に入り、いよいよ会場に足を踏み入れる。なかなかの混雑振りだ。
年齢層は高く、おそらく私と同世代だろう。海外の人の姿もある。皆、展示作品をじっくりじっくり細かな部分まで見入っている。子どもの姿は見事になく、小柄なノコはまず作品に近付けないことに不満そうだ。
「先に行っているから、はっちゃんはゆっくりおいで」
むーくんがノコの手を引いて、会場の奥へ進んでいった。ありがたい。
デビュー前の作品、サンライズ時代のものと続き、F.S.S.のエリアに入る。書籍の表紙の原画、設定画、イラスト、完成した立体商品がずらり。動画が好きなノコは流れている特別ムービーに見入っている。
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ノコにあれこれ魅力を伝えたいが、35年分を子どもにわかる言語で語るのは難しい。
「ママね」
会場をゆっくり見回す。
「好きなの!」
なんて端的。
いいんだ、Simple is best。
会期中、ところざわサクラタウン内にあるジャパンパビリオンホールで上映される劇場用アニメーション「ファイブスター物語」「花の詩女 ゴティックメード」ももちろん堪能。
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座席が指定できず前の席になった。首が痛くなりそうだったが、はじまればもう気にならない。
「ファイブスター物語」は高校生時代、それから結婚後にむーくんを連れてドリパスで観る機会があったため、今回で3回目となる。「花の詩女」は公開時にむーくんと観たので、2回目だ。少年と少女の出会い(ボーイミーツガール)という印象だったが、ロードムービーの要素を今回は強く感じた。都行の道中がとても心地よかった。
皇子トリハロンのGTMであるディー・カイゼリンの登場シーンは圧巻。
どうしよう。
動いている。
あの「女性の幽霊が泣き叫ぶような音」と称される起動音がたまらない。
PCの起動音に設定したいくらいだ。
あぁ、たまらん。
「たまらん」しかない。
帰り道、ノコが時折「キャアアアア」と叫ぶ。
私が好きだといったカイゼリンの起動音を真似ているのはわかるが、奇声にしか聞こえない。私はつないだちっこいカイゼリンの手をぎゅっと握り、笑う。
「ほーんと、カッコいいよねぇ!」
会期は2024年3月24日(日)までです。
これを機に足を運んで、ぜひぜひ永野護の世界にひたってみてください。
※ 前に角川武蔵野ミュージアムに訪れた際の記事とF.S.S.の立体造形展示会の記事です。
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