もともと理解していないのか、その場になると都合よく解釈しちゃうのか。~小学校と習い事の両立~
#20240613-413
2024年6月13日(木)
小学校と習い事の両立。
ノコ(娘小5)が小学5年生に進級したことにより、習い事の日数および時間数が増えた。「今のノコには両立は厳しい」「あまり負荷を重くしたくない」というのが親側の考えだが、ノコは「続けたい」「辞めたくない」といい張る。
いい張るのは、いい。
いい張るのなら、両立できるよう努力してほしい。
それならば、親側も全力でサポートするが、なかなかそうならないのが現実だ。
先週は、宿題を終わらせようとするあまりに睡眠時間が減り、ノコの目の下に黒いクマが出没した。睡眠が足りなければ、集中もできなくなり、なにをするにもダラダラぐずぐず。機嫌も悪くなる。
とにかく睡眠不足を解消せねばならない。
ノコにそう説明し、宿題が終わらなくともよい。担任教諭には家庭において睡眠を優先させることを伝えるから安心するよう伝えた。
「宿題やんないと、先生に怒られる」
「だから、ママから先生に今週は寝て体調を整えることを最優先にしますって伝えるから。その代わり、土日にできなかった分の宿題は済ませて、月曜日には提出だよ」
ノコの口許がほころぶ。
「じゃあ、漫画読んでいい?」
宿題をしなくていいと解釈したようだ。
「ママの話、聞いてた? 寝ること。漫画読むのに起きてたら、クマは消えない」
「大丈夫、大丈夫」
「ダーメーです。クマを作った顔でなにいってるの。寝てください」
「眠くないもん」
「じゃあ、宿題片付けちゃおう」
「それはヤダ!」
宿題はやりたくない。漫画は読みたい。眠いけど、漫画は読みたい。
「寝なさい。寝るんです。今のノコさんの頭と体に必要なのは寝ることです!」
宿題を前にすると舟をこぎ、宿題をしなくていいとわかると、漫画やTVという。
「ノコさん、これは今週だけだからね。習い事を続けたいのなら、来週からはまた宿題をためないよう頑張ろうね」
土、日曜日でたまった宿題を終わらせ、無事月曜日に提出。これで心新たに気持ちよく週をスタートできると思った月曜日。
学校から帰ったノコがランドセルを背から下すと、そわそわしながらいう。
「ねぇ、ママママ、ママママ。習い事のある日は宿題やんなくていいんでしょ」
なぜそうなる! 先週、しっかり説明したし、念も押した。
「それは先週だけ。ママ、そういったよね。今週からはまた宿題をためない!」
「えええええええ! なんで、いいじゃん、習い事のある日は宿題やんなくても」
「まずは学校です。学校のことができた上での習い事です」
体調を思っての配慮だったのに、ノコは理解していない。
「習い事を続けたいのなら、学校の宿題をためない。その日のうちに終わらせる」
ノコが唇をゆがめ、じっとりと宙を睨んだ。
そうやって今週が幕を開けた。
昨日は習い事があったが、出発までに余裕があり、宿題を終わらせる時間は十分あった。
ノコは学校であったことを喋り、おやつを食べた。輪の形をしたスナック菓子を1つずつ指先にはめ、次に舌先に入れてから、ゆっくり遊びながら口に運んでいる。
「宿題する時間がなくなるよ」
「わかってる」
わかっているのなら、もういわない。そう思いつつも、15分に一度は口にしてしまう。
ノコは宿題をしたものの、集中して取り組んでいるとはいえず、結局習い事の前に全部終えることはできなかった。
「帰ってきたら、やる」
ノコはそういい、習い事から帰るとこういった。
「明日、早起きしてやる」
結局、早く起こしたものの、なかなかエンジンがかからず自主学習の宿題には手を付けられなかった。
「先生に『習い事があったからできませんでした』っていう」
「そう。だけど、十分時間があったのにできなかったのだから、先週みたいにママから先生に連絡はしないよ。先生は普通に宿題忘れの子としてノコさんを扱うよ」
「なんでッ!」
ノコが足を踏み鳴らす。
「なんで、そうなるのッ! ママっていじわるだね! 私が先生に怒られてもいいっていうんだね!」
時間は十分あった。
口うるさくまではいかなかったが、時折宿題を促す声掛けはした。
こちらのいっていることが通じていないのだろうか。状況に応じて、対応を変えるのはかえってノコを混乱させるのだろうか。
だが、毎週たまった宿題は週末に済ませることを習慣にしてしまうと、後まわし癖にあるノコは土、日曜日に宿題をためそうだ。結果、休日なのに遊べず不満がたまるだろう。
「習い事」を免罪符にできるという間違った学習をしてしまいそうなのも心配だ。
心身を壊してしまうような無理はさせたくない。
でも、できることは極力その日のうちに済ませてほしい。
それだけが、ホーント難しい。
学校と習い事の両立。できるのだろうか。