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『学習は、急がば回れ』やってみた 


こんにちは、あらまです。

今回は、『学習は、急がば回れ』を実践してみた結果の話をしたいと思います。

小学6年生まで学習していたNちゃん。

中学生に入ると、私の塾では兄妹割引もないので、兄妹割引がきく塾へと転塾しました。

その時のNちゃんは、国語の力もあり、算数も中学1年生の勉強も始めていました。

私は、お母さんには
「もう少し、ここで続けませんか?
中1の初めは、良くても夏休み明けから難しくなってくると思います。」
私の営業トークだと思われそうな話をしました。

その1年3ヶ月後、
Nちゃんのお母さんから連絡がありました。

「先生のおっしゃった通りでした。もう一度先生のところでお願いしたいのですが…。」

Nちゃんが中学2年生の夏休み前のことでした。

教室に久しぶり来たNちゃんは、勉強に対しての意欲が全くと言っていいほど無く、
どうせやっても出来ない・わからないオーラ満載でした。

Nちゃんの勉強をどこから立て直そうか…。

お母さんと私との間の信頼関係は出来ている。
Nちゃんとは、6年間築き上げた信頼関係を取り戻すにはそんなに時間はかからない…。

「Nちゃんは、どこの高校行きたいの?」
と、私が聞くと、

「公立のI高。」

「Nちゃんの力は、どれくらいあるのか私はわかっている。
Nちゃんは、Y高校(I高校よりも偏差値が上の高校)に行ける力を本当は持っている。
でも、あと1年半でY高校に行かせる事は、今のNちゃんからだと難しい。
今の点数の3倍を取らなければならないから。
でも、もしNちゃんが私についてきてくれれば今の倍の点数を取る事が出来る。
取ることが出来れば、I高校には行ける。
この中学2年生の夏休みが勝負。
ここでどれだけ挽回出来るかにかかっている。
一緒に頑張ろう!」

今後の学習スケジュールと数学・英語の集中学習。
学習内容は、小6の内容からスタートという話と、
お母さんとNちゃんに
「すぐには目に見えて点数は上がりません。
でも必ず半年後、予定通りに学習すれば成果が出るはずです」

という事を納得してもらった上で学習スタートさせました。

半年後、点数が上がり初め、学習内容を変えて行きました。
中学3年生になったNちゃん、点数が上がり初め、欲も出てきました。

欲が出てくる事はいい事ですが、今、学校でやっている事と自分が学習している事の差から、早く学校の内容を学習したいという衝動にかられます。

「Nちゃん、今、学校の定期テストは点数が上がってきているけど、受験の実力テストは定期テストほど点数が取れる状態ではない。
だから、実力テストで定期テストほど、点数が取れなくても、焦らず今のペースで学習して行こう。」

中学3年生になると、学習のペース配分も大切になります。

中学3年生の夏休み。一番の勝負どころ。

夏休み明けの大きな実力テストと、11月終わりから12月頭にかけてある大きな実力テストでほぼ受験校が決まります。

その2回のテストに焦点をあて、学習します。

うちの塾に戻ってきて、出来ていない箇所からの学び直しで1年、
Nちゃんは、夏休み明けのテストで約束通り、以前の倍の点数を取るようになりました。

そこから半年学習し、2024年3月希望高校に合格し、
今、楽しく高校に通っています。

中学2年生なのに6年生の学習の復習から…。

一見遠回りのようで確実に力を付け、合格したNちゃん。

そして、戻ってきて、私を信じて、任せてくれたお母さん、ありがとう。

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