はじめまして。fromaoooって?スタイチュニックって?
はじめまして!
ごくふつうの主婦をやっていたわたしですが、ある日、障がいのある娘のために、よだれかけに見えない服のようなものを作りたい!というひらめきがハッと降りてきました。今は fromaooo というブランドを作り、よだれかけに見えないスタイチュニックというものを考え作り販売しています。
まず、なんでそんなひらめきがおりてきたかということをお話します。そう、ごくふつうの主婦なんですが、ちょっとひとと違うことを20年以上やっています。重度心身障がいのある娘とずっと一緒に生活しています。わたしにとっては今では当たり前のことですが、やはり一般的には、それはけっこう珍しいことのようです。彼女と生活する中で次から次へと湧いて出てくるさまざまな困りごとは、なんと今ではわたしのアイデアのもととなっているから不思議です。
もちろんひらめきだけで良いものができるわけはなく、まいにちまいにち試行錯誤の繰り返し。寝ても覚めてもそのことが頭から離れないくらい考えて、考えては作り、作っては失敗しての繰り返し。このころからなんというか、ふつうの主婦から → ちょっと変わった主婦になっていきました。(笑)
fromaooo?スタイチュニック?
fromaoooはフロマオと読みます。英語の from + 次女の名前 mao + ここから先に広がってずうううっと続いていくイメージの ooo を組み合わせてつけた名前です。スタイチュニックは、よだれかけに見えない、あるいは服のように見えるよだれかけの名前です。よだれかけのことを日本ではスタイと呼ぶことが多くなってきているので、このたび名前の一部に採用しました。昭和世代の方には説明が必要なようですね。チュニックの定義も今はどんどん変化してきていますが、ここではずばり”服”でいきましょう。よだれかけ + 服 なのでスタイ + チュニック = スタイチュニック です。
スタイチュニックで笑顔になってほしい
病気や障がいなどのため、大人になってよだれが出る人はタオルを首元や胸元に当てていることが多いんです。もちろんそういう時もあっていいと思います。でも、その他に選択肢が極めて少ないことは問題だと思っています。人と会う日もタオル、おでかけする日もタオル、入学式も卒業式も成人式もどんな日もタオル...気分や状況に合わせて選べるちょっとイケてる服のように見えるモノがあればどんなにいいだろう。そんなのあったらいいなあ。でもそんなのどこにもないなあ...あ、そうか!ないなら自分で作ってみよう!これがわたしの頭の中で自然と出てきたその問題の答えです。
今ではスタイチュニックを着た人がとびきりの笑顔になるのをわたしは知っています。「わあ!おしゃれなの着てるね。え?それよだれかけなの?素敵!似合ってる!!」そう声をかけてもらった時の誇らしげな顔もわたしは知っています。
そして、そんな表情になるのはその人だけではないんです。ご家族や施設の人、いつもそばでお世話をしてる人にまで笑顔が広がります。学校の先生、病院のスタッフ、リハビリの先生、ヘルパーさん、いつも関わってくれている人にも笑顔が広がります。ああ、これまではみんなわからなかったけど、現実にこんなモノがあったら、こんなにうれしい気持ちになるんだなと気づきました。
fromaooo スタイチュニックのひらめきから始まるわたしの模索しながらの珍道中は、振り返ると、もっとずっと前から始まっていたような気がしています。これからスタイチュニックだけでなく、病気や障がいのある人とそのまわりの人が笑顔になって、豊かな世界を広げていく素敵な取り組みをやっていけたらどんなにいいだろうと考えています。おつきあいよろしくお願いいたします。
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