結紀はるか 2017年6月1日 19:54 【熱】熱の冷めた君の手を握り、日が沈んだ海岸を歩く。半歩後ろを歩いている君を盗み見る。海を眺めていて僕の視線には気付かない。涼しさを増した海風が君の髪を揺らす。海岸を出るまでは手を離したくない。まだ海に君を連れていかれたくないから。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #掌編小説 #140字小説 #50音で続ける物語 10