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寝床

空が白むと
少し寒くて
身をよじる
「もうすこしそっちに行ってよ」
「落っこちちゃうからいやだ」
無理やりに
布団を引っ張る

昨日の夜は
お月さまのしたで
妖精たちが
ワルツをおどってたのに

手をからませて
暖を取る
まだ夜だよ
きみがそういうなら
もう朝だ

詩会クレプスカ発刊『クレプスカ第7号』掲載


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