鹿児島県の南の方。特攻隊の発進基地があった。
毎年12月に知覧特攻平和会館を見学して、心新たに明くる年の生命の使い方を考える。かれこれ12年ほど続く習慣。昨年(2021年)は都合により実行できなかった。
平和会館の近くには特攻隊員のレリーフをあしらった灯籠の列と桜の木の列が交互に並んでいる。花満開の季節は圧巻だろうな、いつか見てみたいなと思い、6年前の春にレンタカー飛ばしたこともあった。そのときは例年より開花が遅く、まだつぼみも小さな桜の木を眺めるにとどまった。
果たしてこの春、桜の花びら舞う知覧を訪れることができた。
奥に平和会館。金曜日だけどたくさんの人が来てた。春休みの家族連れが多い印象。じいちゃんばあちゃんお孫さんって感じの平和な光景。
絵葉書みたいなのが撮れた。「とこしえに」と題された銅像。とても勇ましい姿に見えるが内心はどうだったろう。
離れたところからまなざしを向ける母の像「やすらかに」。本当は見送りたくなどなかったろう。
特攻平和観音堂で手を合わせ、ふりかえるとそこにも桜が。
知覧町護国神社の参道。これも本堂からふりかえった光景。
基地があった場所だけに空が広い。
噴水ができてた。
今、俺たちが豊かに暮らせているのは先輩たちが一生懸命に築いてくれたものがあるから。パスポート持って外国に出かけるとき、理不尽な思いをせずにあちこち飛び回れるのもそう。
戦争や特攻作戦にいろいろな意見や考え方がある。さておき、望むか望まないかを問わず、後世の俺達のためにと生命を捨ててまで守ろうとしたものを、俺たちは大切にできてるだろうか。
たとえば道端で見かける煙草の吸殻。本当に情けなくなる。オレオレ詐欺。これも情けなく恥ずかしい。
先輩たちの功績を食いつぶして未来に何が残るのだろう。俺たちの子や孫に恨まれるようなことしてはいないか。してるよね、たくさん。
今からでも遅くないからと思って毎日気持ちを新しくする。平和な毎日が続きますように。地球上から平和でない瞬間がひとつ残らず消え去りますように。
世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。