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司馬遼太郎記念館に行ってきた
前々から行きたかったけど行きそびれたまま。ようやく訪問。
大書架。圧倒的ね。
ウェブサイトに『「見る」、というより「感じる」「考える」記念館』とある通り展示物そのものはさほど多くない。こじんまり。
俺は、その人の息づかいが伝わってくるような展示物を見るのが好きで、たとえば生原稿とか愛用の筆記具とか、そういうの見るとなんだか自分の中の創作意欲が刺激されて元気が出る。
楽器の演奏なんかもそうだけど、見ていて「俺もやりたい!」って思わせるのが最高の表現なんじゃないかって気がしてる。話がずれた。
原稿用紙に書かれた文字を緑色のダーマトグラフで塗りつぶしてるのが印象的。赤で塗りつぶす人はたまに見かけるけど緑を使う人を見たのは初めて。早速ダーマトグラフで塗りつぶしたくなった。ちょろい。帰ったら実行しよう。同じの持ってるから。えっへん。
「世に棲む日々」、「花神」、「翔ぶが如く」、「坂の上の雲」、「燃えよ剣」、「竜馬がゆく」と主に幕末ものにハマってきた。ときどき対談集や「この国のかたち」に触れてきた。
今回、実物と映像で膨大な資料を目の当たりにして、若き司馬遼太郎自身が感じた「なんで(日本あるいは日本人は)こんなことになっちゃったんだ?」という疑問、その疑問に対する恐ろしいほどの執念に初めて出くわした気がした。
司馬遼太郎が「日本人」というとき、彼自身はその中に含まれているんだろうか。「花神」の中で大村益次郎を花咲か爺さんになぞらえているが、司馬遼太郎自身が花咲か爺さんであり花神であることに間違いはない。
俺は花を咲かせてるかな?
庭の紅葉が美しかった。
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