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お好み焼に関する広島人のプライド

ここ数年で目立つようになったのが「広島焼」という呼称に対する過剰とも言える反応。まあそこまで目くじら立てなくてもとも思うが、反応したくなる気持ちもよく分かる。

今回取り上げたいのは呼び名についてではなく、食べ方。

古い広島人、現在の年齢で言うと50代以上かもう少し年上かな、にとってお好み焼は鉄板からヘラで直接食べるもの。お店で小皿と箸を渡されても返しちゃう。使わないから。

細かな食べ方には個々それぞれの流儀があるが、一般的には丸いお好み焼を時計に見立てて4時半あたりから食べ始める。左利きの人だと7時半になるかな。

広島のお好み焼は具材が層をなしている。その層を崩さず一口大に切って食べる。ヘラを縦に入れる人、横に入れる人、いろいろ。俺はまず縦に、時計の4時半から1時半を結ぶ直線上に1本の切れ目を入れて、ついで横の切れ目を入れつつ一口ずつ食べ進む。

1列食べ終えたら次は手前を横の切れ目を入れる。その次は再び縦、さらに横と食べ進める。

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昨日行ったお店でもテーブル席ではなく鉄板前カウンターに座ってお好み焼の到着を待っていた。そろそろ俺のができあがったかなってタイミングで店員さんが「間違えてお皿で召し上がる用に切っちゃったので作り直します」って言うから、もったいないしこれ以上待つのもやだなと思ってそのまま出してもらった。

すでにカット済みがやってきたのは初めてのことなので記念撮影した。

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切ってあっても切ってなくても、おいしいことにかわりはないけど、やっぱ広島人のプライドとして美しく食べることを大切にしていきたいと思ってる。

層が崩れてないの、わかるかな?

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世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。