ポイントで靴を買う

マイナポイントをもらおう、のCMよく聞きますね。友達からも、ポイントまだもらわないの？と言われ、一週間前重い腰を上げて手続きをしてきました。マイナカードはずっと前作ってあったので、保険証として使える手続きで、7.500ポイント、公金受取口座の登録で7.500ポイント、合計15.000ポイントをゲットするためです。個人情報を売ったということになるのかなぁ、と心配性が頭をもたげつつ・・・。まあ、不安になることもないでしょうが。

そのポイントで靴を買いに行ってきました。天下の某デパートへです。開店時間に、しかも正面玄関から入ったので、店員さんたちの「うやうやしいとはこういうこと」の見本のようなお辞儀と、様々な「いらっしゃいませ」の声を受けて。

靴売り場に行くとさすがにまだ空いていました。年末になると売り場ががらり変わって、棚棚棚になるのでじっくり選ぶなら今のうち、なのです。特にわたしのように、足が大きく（24.5）歩きやすいデザインしか選べないものにとって。幸いスニーカーばやりで、ドレッシーな洋服(プリーツスカートなど)に組み合わせてもおしゃれなものが出回っているので、じっくり選べました。白がおしゃれと思ったけれど、洋服とのバランスを考えるとやっぱり黒かな・・・と、黒。

靴売り場の店員さんたちは、黒の洋服でおしゃれな靴を履いています。洋服の方はかなり個性的だから見ていて楽しい。気に入ったデザインのものが見つかったので、裾がふくらんだショートブルゾンにピッタリのスリムパンツ、蛇柄のピンヒールの店員さんに、声をかけ、合うサイズを持ってきてもらいました。

さあ、お試しです。ここでわたしはいつもシンデレラのお姉さんの心境になります。靴が入らなくて足を削ったという意地悪お姉さんです。今回はスルリと入った！靴紐を締めその辺を一周、少し左の親指が触るかな、というと
蛇柄店員さんは、底じきをとってこれならどうでしょう、と微笑む。なるほどOK、買うことに決めました。

蛇柄さんは私の穿いているくたびれたスニーカーを見て、「もっと紐をきつく締められたほうがいいですよ、靴と足が一体化した方が疲れないので。ちょっといいですか」と椅子に座った私の足を自分の膝にのせ、丁寧に紐をキュッと締め直してくれました。うわ、蛇柄さん(しつこくてスミマセン）膝が汚れるのに・・・
私今度はシンデレラ気分。

足に寄り添うようになったくだびれスニーカーの足も軽々と、某デパートの紙袋を大事にさげて、王子様ならぬ、老父の待つ家に帰って来たのでした。

　　　　　　　　　　おわり