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ビジネス用語でよく見る「スキーム」とは

今日は朝から、会員様向けの講義をライブ配信でやっていました。テーマが「サービス設計」だったのですが、リピート率の高いビジネスモデルを作る上で、かなり大切な部分です。

そのあと、ジムに行って汗を流して、帰ってきてからこの記事を書いています。少し走ったり体を動かすと、頭が回転するようになるので、健康のためにも頭の中を整理するためにも、運動はおすすめですね。

何事も、できることからコツコツやるべし。


スキームってなんですか?

ビジネス系のニュースを読んだりしていると「スキーム」って言葉が、度々出てきます。あまり詳しくない人にとっては、ニュアンスとしてわかるようでわからない言葉なのかな〜と思います。

スキームとは何か

スキームの語源は、ギリシャ語らしいのですが、「枠組みのある計画」などの意味らしい。「らしい」と書きましたが、実は現代でもほぼ同様の意味で使われています。

つまりスキームというのは

  • 枠組み

  • 計画

  • 構想

  • 作戦の詳細

  • 目的を果たすための具体的な仕組み

だいたい、こんな感じの意味で使われます。

・・・いや、アバウトじゃね?
って言いたい気持ち、めっちゃわかります。

実は定義も割と広めでして、そして実際に使うときも広い意味で使われているので、かなりフワッとした言葉ではある。

なので、前後の文脈から「どんなニュアンスで言ったのかな?」というのも含めて理解する必要があるのですが、大体の意味としては「具体的な構想」みたいな意味だと思っておけばOKです。

ただし!!ちょっと厄介なのが、フワッとした言葉ではあるのですが、このスキームが指す「構想や計画」はフワッとしていてはいけないということです。

スキームというと、単なる全体的なおおまかな計画や方向性という意味合いではなく、もっと具体的で実行可能な状態まで落とし込んだ構想という意味合いなんですね。この点も含めて、覚えておきましょう。

ビジネスシーンで広く使われる言葉

「スキーム」というのは、具体的な構想や計画のこと。

ただ、「構想」とか「計画」とか「枠組み」という言葉自体が意味が広いですよね。ですから、ピンポイントで「スキームとはこれである」と定義しづらいのが難しいところです。

実際、正しい定義に照らし合わせれば、それってどうなの?という使い方も含めて、ビジネスシーンでは本当に幅広い意味で使われている気がします。

スキームという言葉の使われ方

私としては、「スキーム≒仕組み」という言葉が一番しっくり来るのだけれど、なかなかそのような訳し方をしている人が少ないのです。(≒はニアリーイコール。ほぼ同じという意味。)

「みんなが意見を言えるような会議スキームを作っておいて」なんて言われたら、あっ、会議の具体的な運営の仕組みや体制を作れって意味だなと解釈すれば良いでしょう。

「ミス防止のためのスキームとして何が考えられる?」って言われたら、ミスを防ぐための仕組みや具体的な対策を聞かれているな?と捉えれば良いです。

「リピーター獲得のための運営スキーム見せて!」って言われた場合、2つ解釈する必要があります。

  1. 意味としてはリピーター獲得のための具体的な運営の流れや仕組みだな

  2. 「見せて」と言っているから、資料として見せろって意味だな

そうそう、今、あなたが感じたように、たまに「その具体的な計画を、見られる状態にしたもの」という資料を指す意味合いで使う人もいるから、こういうパターンもあるのかと知っておけば対応できるでしょう。

マーケティング的なスキーム構築

事業スキームの構築には、いくつもの考え方があり、場合によってはそれこそ企業秘密レベルのこともあります。

なんせ、スキームとは具体的な仕組みや計画のことなので、「スキーム構築のスキーム」はその企業が結果を出すために必要な、最も大切な意思決定の方法だったりするわけですから。

ただ、私たちのようなコンサルティング会社は、クライアントにそのスキームを提供することが仕事だったりするので、「これは大切だよね」という原則部分はお見せできます。

マーケティング的なスキーム構築

私たちの場合は、

  1. コンセプト設計

  2. ターゲット理解

  3. 顧客インサイト分析

  4. オファー最適化

  5. マーケティング全体戦略決定

  6. KPI設定

  7. 実践環境の構築

  8. 分析と改善

の順番で、クライアントの事業について分析したり改善の手を考案していくのですが、上の視点はすごくマーケティングに重きを置いたスキーム構築になっています。

マーケティングの本質は、お客様が喜ぶ状態を作ることです。そのため、ニーズや顧客理解をベースに事業の具体的な設計を進めることによって、瞬間的な売上だけでなく、永く愛されるサービスを持つ強い事業を作れるというところに最も焦点を当てています。

もちろん、幅広い経営の考え方の中には、マーケティングよりもリソース対外的な戦況から事業スキームを組んでいくやり方もあります。ファイナンスに強い経営者であれば、財務面からの判断をベースに事業スキームを組むかもしれません。

ただ、中小企業や個人事業の経営においては、徹底した顧客志向のマーケティングが、最小コストで最大の結果を生むために非常に重要となります。そこで、私たちは

  1. コンセプト設計

  2. ターゲット理解

  3. 顧客インサイト分析

  4. オファー最適化

  5. マーケティング全体戦略決定

  6. KPI設定

  7. 実践環境の構築

  8. 分析と改善

この順番で、顧客に永く愛される事業スキームが組めるように、コンサルティングをしています。

スキーム設計図のすゝめ

スキーム設計図の例

スキームというのは、具体的で尚且つ全体がわかる構想や計画(やっぱり定義しようとすると曖昧。笑)なので、全体がわかる設計図のように描くのがおすすめです。

私たちの場合も、個別コンサルをするときには、クライアントごとにスキーム(ここでは事業全体の流れの意味)を図にしてまとめています。シンプルな例としては、上のような図でも良いでしょう。

スキームという言葉の意味としては、「具体性」が伴う必要もあるので、こうした全体像を描いた後には、実行のためのステップも書き出して期限などを記載すると良いと思います。

実行ステップと目標期限の例

何をもってスキームと指すかは、確かに曖昧な使われ方が多いです。ケースバイケースと言っても良いかもしれません。

ただ、「それを見れば実行したり、実現を確信できるような具体的な計画を作る」という意識を持てば、きちんとスキームを作れるでしょう。

事業構築は、この4段階で

ビジネスを作るというのは、もちろんかんたんではありません。

「お客様の喜ぶことをすれば良い」という原則はわかっているつもりでも、

  • 利益が出る範囲でなければいけない

  • 限られた経営資源の中で実現しなければいけない

  • 競合も同じことを考えているかもしれない

などなど、いろんな条件について考慮する必要があるので、もちろん煮詰まることが多々あります。

そんな中で「今、なんでこんなことを考えているんだっけ?」といったように、もはや自分の思考が経営上のどこに位置しているのかさえ見失いそうになることもあるでしょう。

私は、そんな思考の迷子のサインを感じたら、ここに戻るようにしています。

事業構築の4ステップ
  1. その事業の目的や目標を確認する

  2. 全体的な戦略を図にしてみる

  3. 各項目の目標値(KPI)の設定と、実行できる最適な手段の確認

  4. タスクにして実行し、改善する

め〜っちゃ、思考が煮詰まっちゃったら、ここに戻ってくる。
これを本当に丁寧にやってきたから、自分の会社自体も13年間やってこられたのかな?と思っています。

クライアントの事業について、解決策の考案に悩んだときも、ここに戻ってくると思考を整理するきっかけが作れたりします。

スキームとは、具体的で尚且つ全体がわかる構想や計画のことである。
そして、事業をやる上では、スキームを作るスキームも、非常に大切となります。

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今後、別のプランの公開も構想しております。また詳細についてはご報告させていただきます。

このnoteは、将来のために、今、何かを変えたい人を応援するためのnoteです。心から応援しています。

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五十嵐

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