においの違う家に住むということ
あっという間に1週間過ぎてしまったが
先週、長男が就職でついに家を離れることになり
家族旅行も兼ねて(のつもりで)、次男とともに
車に荷物を積んで、新居まで送って行った。
つもり…というのは、思っていたほど寄り道の余裕は全くなく、雨で事故渋滞も重なり、鍵やらガスの開栓やら控えていたこともあって割とカツカツで何とか間に合わせたのだった。
わたしは運転しっぱなしでヘトヘトに…。
それでも友達に賑々しく餞別して貰い、途中適度にSA立ち寄りつつ着いた新居はそれなりに広く綺麗で快適。道路沿いだが交番も近く、お店も豊富で生活には困らなさそうで安心。知り合い一推しのスパ銭も徒歩圏内な上、泉質もトロトロで羨ましいほど。その日の晩は久々サウナ解禁し、味のある洋食屋さんで最後の晩餐、そして家に戻って軽く3人で飲み、川の字で雑魚寝。川の字で寝るなんで、15年ぶりかな…
翌日には冷蔵庫が来たり、必要最低限の照明やら消耗品やら買い物三昧。本当に買い物には困らない…。わたしは長男の身代わりとして、ついにIKEAのサメを連れて帰る。(これは正解だった…)
用事をこなしているとあっという間に時間は過ぎてしまい。
本当なら観光ぐらいしたいところだったけど、次男が翌日8時から仕事なので、仕方なく帰ることに………
で、運転席に乗ったら、涙が止まらなくなった。
楽しく過ごしてたし、仕事も家も決まって安心で、喜ばしいことしかないのに、悲しく無いのに、
ぽっかり空いた寂しさで、涙がどんどんでてくる…
なんだこれ!知らなかった…
息子たちになだめられて、一旦涙拭いて、長男に手を振り、ハンドル握って出発する。
しばらくするとまた涙があふれてきて、信号が滲んで焦る。。。
なんだよこれ〜!
自分が家出る時なんて、何も思わなかったけど
まじかーこれが親の気持ちなのかよと
胸がいっぱいになってしまい。。。
また家にも帰ってくるだろう、けどいつになるかはわからない
久しぶりに会ったら、白髪増えたな、年取ったな、とか思われるようになるんだろうか
家用のフレグランスを買いたいなんて話をしてて、そうか、わたしが実家のにおいを今の自宅と違うものと思うように、この子の自分の家のにおいをつくっていくのだろうなとか
旅行から帰ってきて、家が1番落ち着くわ〜といってゴロゴロしてた姿、
小さかった頃のこと、可愛い声も、あらゆることを思い出しながら、必死で大阪目指して走った。
しっかり自立して、自分の力で生きていけるように育てること、を掲げてきたので、生きる上での大きな目標を達成して、やり切って満足…というより、目指すべきものが見えなくなった喪失感の方が大きいというのはちょっと自分でもビックリした。
それでも、嬉しいし、誇らしいし、どうか健やかで楽しく生きていてほしい、それしかない。
あとは困った時に、ちゃんと頼って欲しい。
元気でいてくれたら、忘れられててもいいや。
と思えるくらい、生まれてきてくれて、育てさせてくれて、ありがとうの気持ちの方が大きい。
たくさんのものを貰ったなー。
良い子に育ってくれて、幸せやなー。
あーやり切ってしまったー
わたしはわたしの人生を始めなくてはいけない。
春だし。
この1週間は時々メソメソしながらサメを撫でくりまわす日々でしたが、そろそろ立ち上がって動いていかねば、と思います。
まずは左手のリハビリをがんばる。
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