たみ。

読書記録。書評を自由にテキトーに書いてます。

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  • 百鬼夜行シリーズ

    百鬼夜行シリーズの書評をまとめております。 『姑獲鳥の夏』〜『鉄鼠の檻』

最近の記事

『ちぎれた鎖と光の切れ端』

みなさん、こんにちは☀️ 本日は荒木あかねさんの『ちぎれた鎖と光の切れ端』についてお話ししていこうと思います。 1.あらすじ 復讐を決意した樋藤は無人島・徒島へ。 しかし、自分が殺す筈だった者たちが次々と殺されていく。しかも、殺されるのは決まって第一発見者。無人島での殺戮はなぜ行われるのか、犯人は誰なのか? Z世代のクリスティー渾身の一作。 2.荒木あかねさんについて 荒木さんは『此の世の果ての殺人』でデビュー&江戸川乱歩賞を受賞されました。今作『ちぎれた鎖と光の切れ端』

    • 『存在のすべてを』

      みなさん、こんばんは🌕 だいぶ、日が空いてしまいました。 卒論やらなんやらと現実は忙しなく、、、。 本の世界に帰ってこれませんでした😭 今回は本屋大賞ノミネート作『存在のすべてを』についてお話ししていこうと思います。 ⚠️⚠️⚠️ガッツリネタバレするので、未読の方はあらすじまでですみません🙇‍♂️🙇‍♂️ 1.あらすじ 1991年に起きた「神奈川二児同時誘拐事件」。 1人はすぐに保護されたものの、もう1人は消息が掴めないまま3年。ある日、帰ってきたその少年・内藤亮は事件に

      • 『鉄鼠の檻』

        みなさん、こんばんは🌕 今日で教員採用試験が終わり、漸く 読書、noteにまた励めます❄️ というわけで今回は百鬼夜行シリーズ第4弾、 『鉄鼠の檻』について話していこうと思います。 1.あらすじ 舞台は箱根。 京極堂をもって知らない未知の寺・明慧寺。 明慧寺で次々と殺される僧侶達。 冬山に現れる振袖の迷子。 冬の箱根を舞台に繰り広げる殺戮の先にあるものとは。全ての物が結界に閉じ込められたとき、京極堂は動き出す。シリーズ第4弾。 2.禅宗の知識の宝庫 今回のキーとなるのは

        • 『兇人邸の殺人』

          みなさん、こんばんは🌕 今回は今村昌弘作『兇人邸の殺人』について、 お話したいと思います。 本を読むのが遅い私ですが、1日で読み切ってしまいました。今回はネタバレはしませんっ!!笑 1.本作ってどんな話?? この作品は正確なシリーズ名がついているのか わからないのですが、葉山&剣崎シリーズの第3作目となります。既刊は以下の通り。 『屍人荘の殺人』 『魔眼の匣の殺人』 そして本作『兇人邸の殺人』です。 どんなミステリかというと、、、 〝非現実×ミステリ〟です。 非現実とい

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        • 百鬼夜行シリーズ
          4本

        記事

          『狂骨の夢』

          さて、今回は百鬼夜行第3弾。 『狂骨の夢』についての感想、書評です!! よければ、最後までお付き合いください🌊 1.あらすじ 伊佐間一成は逗子でとある女性と出会う。 元精神神経科医・降旗は髑髏に纏わる淫猥な夢に悩まされる。牧師・白丘は海で〝あるもの〟を見たことを契機に決心する。 『二子山集団自殺事件』 『金色髑髏生首事件』 『とある女が語る〝殺しても甦る死霊〟』 逗子で起こる夢のような出来事はどのような結末を迎えるのか。シリーズ第3弾。 ⚠️以下、ネタバレです。未読の方は

          『狂骨の夢』

          『シャーロック・ホームズの凱旋』

          みなさん、こんにちは☀️ 更新が遅れてしまいました、、、。 本日は森見登美彦作『シャーロック・ホームズの凱旋』について語りたいと思います。 是非、最後までお付き合いください。 1.森見登美彦作品との出会い 私は森見登美彦さんの作品を読むのは、これが2作目となります。 前回は『熱帯』という本屋大賞にもノミネートされた作品を読みました。 その時はというと、面白かったのですがなんというか自分に合っていないというかそんな言い方しかできませんが、そんな感じがしました。 そして、今

          『シャーロック・ホームズの凱旋』

          『魍魎の匣』

          第2弾の書評は前回の『姑獲鳥の夏』に 続く『魍魎の匣』です。 本作は作者・京極夏彦の代表作で知っている方も 多いのではないでしょうか。 1.あらすじ 木場修太郎が乗る電車が居合わせた少女ホーム転落事件。相模湖で発見された手足を皮切りに世間を震撼させる武蔵野連続バラバラ殺人。完璧な密室の中で起こってしまった少女誘拐事件。 一見何の関係もない事象が、 どこでどのように交錯し、重なり合うのか。 注目の百鬼夜行シリーズ、第2弾。 2.感想-匣の外側-(核心には触れません!) 今

          『魍魎の匣』

          『姑獲鳥の夏』

          書評をこちらで書いてみることにしました!! インスタで続けていたのですが、 全然思ってることが書けず、、、。笑 記念すべき第1回目の書評は、、、 京極夏彦作:『姑獲鳥の夏』です。 百鬼夜行シリーズ(現9作.2024.6現在)の最初のタイトルとなります。 1.推理小説×伝奇小説 wikiにはミステリー、伝奇といったジャンルに 分けられていました。 伝奇小説とは何か。それは「中国や日本などの古典的な伝承や説話等にある怪奇な事件や作者独自の想像による、史実とは異なる事柄を題材に

          『姑獲鳥の夏』