『姑獲鳥の夏』
書評をこちらで書いてみることにしました!!
インスタで続けていたのですが、
全然思ってることが書けず、、、。笑
記念すべき第1回目の書評は、、、
京極夏彦作:『姑獲鳥の夏』です。
百鬼夜行シリーズ(現9作.2024.6現在)の最初のタイトルとなります。
1.推理小説×伝奇小説
wikiにはミステリー、伝奇といったジャンルに
分けられていました。
伝奇小説とは何か。それは「中国や日本などの古典的な伝承や説話等にある怪奇な事件や作者独自の想像による、史実とは異なる事柄を題材にした小説。(原文ママ)」だそうです。
私も調べるまで知りませんでした😅
推理小説でありながら、妖怪や憑き物筋を題材にした作品なので、まさに推理伝奇小説ですね。
2.百鬼夜行シリーズについて
百鬼夜行シリーズは、曲者たちが癖のある事件に関わっていく。そんな風に私は読んでいます。
古本屋にして憑き物落とし、中禅寺秋彦。
鬱病を患う文士の語り手、関口巽。
視える破天荒な私立探偵、榎木津礼二郎。
屈強な風貌の刑事、木場修太郎。
『姑獲鳥の夏』は、主にこの4人と憑き物筋の久遠寺家の者たちが織りなす物語です。
3.姑獲鳥の夏
今回の事件は、
20ヶ月身籠る女性と突如失踪した男という、いかにも伝奇×ミステリの話から始まります。
関口の語りを中心に話が進みますが、語り手の危うさがいろんな意味ですごい。
久遠寺家の人々も久遠寺涼子をはじめ何かを抱えてそうな人ばかり。
枝葉を広げ続けた事件の終焉は、悲しくも美しいラストになっています。
4.おわりに
散々紹介してきましたが、
なんとこの小説約620頁!!!!
しかも、序盤100頁ほどが中禅寺と関口の問答シーン🤣🤣
でも、これは序の口。自作からは900を超える作品ばかりとなっています。
ですが、逃げずに読んでみて下さい。笑
実は漫画版と実写版もあります。※漫画版は読んだことありませんが、実写版(主演:堤真一)は何が何だかわかりませんでした。漫画版読んだ方は是非感想お聞かせ下さい。
それでは、百鬼夜行シリーズ屈指の名言で締めさせていただきます。
〝この世には不思議なことなど何もないのだよ〟
また次回『魍魎の匣』でお会いしましょう👋