古典文学お気軽読本その8 小倉百人一首編
はじめに
百人一首は、児童向けとかもあるし、京都のおせんべい屋さんで冊子を配っていたり、色々出ています。とりあえず、読んだことのある本を紹介します。
1.現代語訳・解説本
◎『ビギナーズクラシックス 百人一首(全)』
谷 知子:編 KADOKAWA 角川ソフィア文庫
(和歌→歌の意味→解説の構成になっています。出典やどういう場面で読まれたのか、読み手はどういう人なのか、本歌取りの歌ならばどの歌からとったのか。色々なその歌に関する情報をコンパクトにまとめてあります。コラムなどで用語の説明もあって。良い本です。)
◎『田辺聖子の小倉百人一首』
田辺聖子:著 KADOKAWA 角川文庫
(百人一首って何かおもしろいと感じさせてくれる本です。歌の意味だけで無くその歌を選んだ背景なども解説しています。でも、歌自体に関しては結構厳しいことが書いてあったりします。)
○『百人一首』
鈴木日出男:著 筑摩書房 ちくま文庫
(この本、なぜか以前から積読状態で、全部通しでは読んでいません。文法の説明もあって、古文の勉強の本としては良いの思うのですが。)
2.カルタ競技用
◎『歌がるた小倉百人一首』
田辺聖子:著 KADOKAWA 角川文庫
(カルタとしての百人一首の話を中心に、文法的な話や、詠み人のエピソードなどが書かれています。子供向けに書かれた本なので、読みやすいです。)
◎『ちはやと覚える百人一首』
あんの秀子:著 末次由紀:漫画 講談社 KC BE LOVE
(『ちはやぶる』という漫画のガイドブック的な本です。五七五七七で歌を区切ってあるので、読みやすくなっています。カルタ競技の入門書のような本です。ソフトカバーの単行本版も存在しているようです。)
※扉の写真
近所の団地の広場に咲いていました。