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全労働人口システムエンジニア化について
未来を予測する意味はない
社会は大きく変化を続けていて、堀江貴文さんは、未来を考える意味がないと言いました。
10年前は、フィーチャーフォン(ガラケー)で充分だったじゃないですか。
でも、いまガラケーに戻ったら、かなり不便だったりしませんか??
社会の常識ももちろんそうですが、一番速度が早いのは技術革新です。
労働生産性の方向性の変化
日本国内は特に年齢の比率が少子高齢化に向かっています。
シンプルに考えて、若い人が増えるということは、服、靴、食事、家、車、パソコンなど、ライフステージやレベルに合わせて消費が行われます。
高齢者が増えることで、もう持っていたり、手放すフェーズに入るため、人口ボーナス期(人口増加によるメリットのある時期)は終了します。
いまは人口オーナス期(人口増加によるメリットがなく衰退する時期)に入ってしばらく経っています。
少子高齢化とは言いますが、先進国の中では人口が多過ぎるというのが実際のところです。
欧州諸国(ヨーロッパのこと)では1億人を超える人口の国なんてありません。
アメリカに継いで2位なのは、労働人口が単に多いのと、独特の経済感(成果主義とコネが混ざっていて、資本主義とも呼びきれない独特の主義)があり、過労死が問題になるような雰囲気によるものでした。
中国の成長に応じるように日本の経済状況は衰退し、これまでは、終身雇用からの年金支給がありました。
さらに、現ゆうちょ銀行での預金利息は4.320%を誇り、さらにさらに、退職金が数千万円単位で支給されるのが、人生の流れでした。
当然ながら、大手企業に就職するのが価値組という構造になりますから、優秀さではなく、まじめさの指標にしかならない学歴での採用を行っても、長期間継続して働くことが大切な世の中では、なんら問題なかったです。
ここで問題が発生します。
リーマンショックという事件が2007年〜2008年に起こります。
くっそ不勉強なくそ大学生は、
『サラリーマンがリストラとかされるショック(事変)』
だと思っている人もいるので、説明すると、アメリカのリーマン・ブラザーズ・ホールディングスという超大手投資銀行が経営破綻したことによって連鎖的に不況が拡がった事件のことです。
アメリカは日本と違いまともな資本主義なので、金融商品を扱う事業者が多く、投資大国です。
人間の本能は思考停止(恒常性維持機能=ホメオスタシス)がありますから、日本で終身雇用と年金と貯金の利息モデルを義務教育と社会常識レベルで植え付けられていたらわからないとは思いますが、
事業者が多いと良い商品かどうかは大きな問題になります。
当時は不動産の価値は上がり続けるものだとされていました。
リーマン・ブラザーズホールディングスでは、価値のない不動産投資を金融商品化したもので、複数の価値のない不動産投資を組み合わせるとなぜか価値の高い商品に作り替えることができました。
そこで、詐欺が問題になるならまだしも、不動産価格は急落し、そもそも経営破綻に追い込まれます。
超大手投資銀行がなくなったことで、他の大手企業の経営もうまくいかず、次々と倒産しました。
1930年以来の大不況になります。
ここから、10年間の間、日本は数値上、戦後最高の好景気になりましたが、サラリーマンには実感のない困った状態でした。
政府が労働者の方向性を明確に変更
そして、2019年に
『ジョブ型』
と呼ばれるアメリカを真似した就労モデルを導入する動きを日本政府が行います。
稼ぐ人が稼ぎやすくしたいという思惑がありました。
雇用契約のみでなく、時間に縛られない契約を結ぶことを推奨したのです。
ここから1年経過するまでもなく、同一労働同一賃金という制度を打ち出し、契約社員(非正規社員)と正社員の待遇に差を付けないという法案が可決し、2020年4月の施行でもう始まっています。
ここから、老後2,000万円問題があり、政府と企業は副業・兼業を推進、これまでの終身雇用と年金はもうないという白旗宣言を行いました。
あれ?これまでのモデルで言えば、終身雇用・年金・預金利息でしたよね?
2018年時点で、銀行利息は、0.001%、1万円もらうためには、1億円必要です。
1974年時点で1億円あれば、4.320%で、432万円の利息だったので、マイナス432倍の状況です。
政府も企業も、これまでのライフステージのモデルは守れないということが完全に決まり、
高学歴・大企業 = 大成功
のモデルは崩壊が完了したのが、2019年です。
これでお分かりいただけたように、現在は、必須となるスキルが2つ増えました。
ひとつ目は、副業・兼業
もちろん、Wワークではありません。
時間をお金に変えることを
TIM Time is money
と呼ぶとして、1日は24時間です。
16時間で2つの仕事をしても、貯金というモデルはマイナス金利なので、あなたにはなにも残りません。
時間労働を頑張っていると、次のステージに行きます。
RIM Result is money
成果報酬型のことです。
成果についてインセンティブを得たり、結果に応じた報酬を得られます。
純粋な時間労働よりリスクがある分、成果に対するバック(リターン)が大きいことが特徴です。
いずれにしても、時間に対して報酬を得るモデルでしたが、最後にこれがあります。
KIM Knowlegde is money
知識をお金に変えるということです。
これは『投資』そのもので、知っているということ自体で価値を生みます。
2001年日韓ワールドカップでチケットが完売の中、観戦しておきながら、転売に大成功した人がいました。
これは、海外向けのチケット枠が爆余りしていたからです。
これも一種のKIMです。
投資といっても、金融投資もあれば、事業投資もあります。
時代の波を掴む、社会にあるすべての情報にアンテナを貼る、ビジネスを行うことで、KIMでの収入を得られます。
Wワークをしてはいけない理由は、TIMを増やし続けることに意味がないからです。
副業・兼業とは、Owned business(個人事業)を持つということです。
だから、といって、今の仕事がムダというわけではありません。
それは、3つのワークスタイルから考えるべきです。
ワークスタイル① プレイヤー
プレイヤーとは、実際に成果を出す人のことです。
営業ならセールスですし、システムエンジニアなら開発の納品だったり、パン屋さんなら美味しいパンを売り切ることです。
プレイヤーは、ポートフォリオワークとも呼びます。
分かりやすくいうと、履歴書に残るキャリア(実績)を積む仕事です。
なので、コンビニや日雇いバイト、交通整理、工場勤務のうち、マニュアル化された単純労働に価値はないです。
プレイヤーにも2種あります。
プレイヤー① スペシャリスト
弁護士、医師、税理士、マーケターなどなど、
専門知識や技能に下支えられた、専門家のことです。
経験したプロジェクトの数だけ、ポートフォリオワークしたことになるため、経験=価値になりやすい存在です。
プレーヤー② クリエイター
アーティストを含めて、表現活動や、クリエイティブ活動を行う人です。
歌手、ダンサー、小説家などなど、
表現活動のアウトプットが品質に繋がる仕事です。
クリエイターのポートフォリオは、映像、画像、絵や動画、音楽、文章などに残され、各国の著作権によって守られることがあります。
ワークスタイル② マネージャー
芸能活動などのいわゆる秘書的な存在ではありません。
プロジェクトマネージャーのマネージャーです。
プロデューサーもマネージャーに含めます。
ビジネスやプロジェクトのマネジメントを通じて、プレイヤーをプロデュースしたり、成果を出す支援が主な仕事です。
本質的には、プレイヤー兼プロデューサーだったり、プレイヤーのセカンドキャリアになる場合が多いです。
マネージャーの特徴は、複数同時進行(パラレルタスク)ができることです。
RIMの最適化ができる特徴があります。
一応ですが、確認します。
マネージャー① マネージャー
プロジェクト憲章(プロジェクトのゴール)から、計画、スケジュール、監視・コントロール、解散などのフェーズを管理します。
プロジェクトの定義は、PMBOKに従うと、
・特定の目的(過去にそんなことがなかったことを行う)
・有期(期限がある)
という特徴があり、裏返すと、不確実性があるものです。
マネージャー② プロデューサー
プロデュースとは、あるビジネスの企画、ローンチ、運用、BCP(事業継続計画)までが仕事です。
ブランドやアーティスト活動では、市場価値がなくなるまで(事業継続計画上、終了を決定するまで)行われます。
どこでやめるかも、プロデューサーが決めます。
ビジネスオーナーが行うことも多いです。
ワークスタイルスタイル③ 投資家
投資家は、マネージャーを雇い、プレイヤーを調達させ、プロジェクトが成功した場合に利益を得るスタイルです。
また、金融投資でも投資家です。
副業・兼業で許されるのは、こうしたスタイルの組み合わせです。
モデル業で、事務所に所属している人が、個人でブランドを立ち上げること、
カフェ定員でも、美味しいコーヒーの淹れ方を動画配信するなら、プレイヤーとして市場価値があります。
Wワークではなく、ポートフォリオワークの価値である専門性をマネタイズすることが重要です。
ふたつ目は、投資
投資は必須になっています。
銀行預金が0.01%なんですから、銀行にお金を入れておくのが一番損ということになります。
投資では、資本に対しての利率を得る仕組みなので、資本があるほど、利益が大きいです。
資本をどう集めるか+どう守るか
が視点になります。
なりふり構わず株式会社トレードをしても損します。
KIMそのものですから、下準備なくして成功はありません。
投資が必須というのは、投資活動が必須ではありますが、始める必要が分かった方から、勉強を始めようということです。
それに、年収が500万円以下の方は、金融投資よりさらに稼ぐための自己投資の方がリターンが高いです。
なぜなら、これから毎月3万円の金融投資より、2年後に毎月10万円の投資の方が、4年後には、3万円×48ヶ月=144万円 vs 10万円×24ヶ月=240万円で、100万円変わってきます。
ですが、預金していたら、0.01%を金融ポートフォリオを組んで運用すれば、相場は約3〜4%なので、300倍から400倍のリターンがあるので、勉強を怠ることはできません。
税金の知識ももちろん投資に関係する金融知識に含まれます。
全労働人口システムエンジニア化
必須のスキルが2つ増えたところで、個人事業として始めるべきなのは、あなた個人をブランドにしていくことです。
商品(情報商材)を販売もそうですし、コミュニティを形成して、一緒にプロダクトやサービスを作るビジネスのやり方もあります。
今の時代では、既存のSNSをどのようにマーケティングに利用するか、ブランディングに利用するかがポイントになっています。
今は、AI(人工知能)、ビッグデータ、ブロックチェーン、ロボティクスの時代で、ITリテラシーもレベルが向上しています。
そんな中、プログラミングのツールや情報はあふれ、昔からのプログラマーの価値は下がり、多くのプログラマーたちが作成した、パーツ(コンポーネント)を組み合わせて作成したアプリケーションが、現代でいうシステム開発です。
従って、今からシステムエンジニア思考を持つことで、自分が欲しいアプリケーションやサービスは開発することができます。
なぜなら、現代のシステム開発は、新しい開発言語もなにか旧来の性能の良いプログラミング言語の仕組みを踏襲して開発されているし、機能ひとつひとつはパーツ化され、GitHubなどの共有ツールによって無料で利用できるからです。
こうしたスキル(技術)があることで、SNSでのコンテンツ管理や運用も、他社のサービスを利用するのか、簡単なものなら自作するかが選べます。
それに、コンポーネントを利用したアプリケーションの作成は、ビジネスロジックを考える論理的思考にも役立ちます。
野菜農家が、可能な限り生産、収穫、検品、出荷、販売をシステム化したり、
スポーツチーム会社が、プレイヤーマネジメント、トレーニング、戦略にシステムを導入したり、
業種を問わず、システムエンジニア力は、成功に直結する技術になっています。
上述のとおり、少子高齢化で、これまでの人口ボーナス期では、ひとりひとりがいわゆる社会のコンポーネント(パーツ)となり、職人芸を磨けばよかったところ、
いまでは、生産性をひとりひとりが担保しないと、現状を維持することもむずかしいです。
そして、義務教育でプログラミングが始まりましたが、まともなアプリケーションを開発するまでにいたるのは、高校生になってからで、それでも高校のカリキュラムでは、アプリケーションの完成と言っているだけで、教師が最後まで生徒に作らせることができるかは疑問です。
小中学校のプログラミングの教育課程では、プログラミングの思考力を身に付けることで、論理的思考力や問題解決力をプログラミングから学ぶ思考法が目的であり、技術的な検知からのプログラミングではありません。
わたしたちが、業種を問わずシステムエンジニア化することで、これまでのシステムエンジニアを本業にするベンダーは、開発のみでなく、コンサルタントや研究職、または、サービス業としての価値を色濃くする必要がでてきます。
そうした、社会全体の押し上げが、日本経済や世界経済の発展、ひいては、わたしたちひとひひとりが、毎日ワクワクして過ごせるようになると信じています。
いまから、わたしたちで、
全労働人口をシステムエンジニア化させていきましょう。
ご協力よろしくお願いします。
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