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サーフィンに魅了され、大手企業を退職した男の話①
ワッツアップ皆さん。仕事は常に7割の力でやる男、波乗りKookです。今回は私が新卒で初めて勤めた会社をどのような経緯で退職するに至ったか、サーフィンの影響を含めながら、ゆるーく綴っていこうと思います。
週末サーファーや働くことの意義を見出せず苦しい思いをしている方々、必見です。(ちょっとポエマーっぽくなってしまいました。ご勘弁を。)
大学生の私
本題に入る前に、どのような学生だったのかを少しご紹介。簡単に言うと大学の授業は適当に出て、バイトしては長期休暇に海外をバックパックで周るヒッピーみたいな人間でした。もともと身内に青年海外協力隊がいたのもあり何かと海外に目が向くことが多かったと思います。その影響でアジアを一人で周り、海外で働く将来を見据えアメリカにも1年留学し、最後にはその留学中にできた友達を訪ねヨーロッパへ卒業旅行をし、といった具合にコロナ禍を過ごした学生さんたちからしたら顰蹙を買うかもしれないような海外漬けの4年間を過ごしていました。
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やりたいことが見つかる
ゆる~いサーファーではあるのですが、私はもともと目的意識もなくフラフラするのが苦手な人間でして、実は当時バックパッカーをしている時も、自分で会いたい人にアポを取って会いに行ってました。今考えれば、失礼も多々あったと思いますが、ぶっちゃけ日本から世間知らずのカワイイ大学生が来たとなれば、大人たちは歓迎してくれます。
そして世界各地でボランティアや企業勤めしている日本人の方との対話、現場の視察などを見て、漠然と「どうせ働くなら人の助けになりたいなー」と思うようになります。お役人になる、民間企業で働く、慈善団体で草の根活動をする、いろんなアプローチがあります。正直どれが正解なんてないです。どれも大事なお仕事で人の助けになります。私はたまたまカンボジアでスマホのライトで勉強をしている子供たちを見て、「電力を届けることを通して人の役に立とう」そう思うわけです。
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入社する
念願叶い新卒で海外に火力発電所を建てるお仕事に就きます。生意気だった私は、礼儀作法からみっちり学びます。
大手ならではの手厚い研修や福利厚生などがあり、海外にもよく出張に行かせてもらえ、かなり成長できました。その点において会社には大変感謝しています。
ただ、いいことばかりではありません。何事もPros and Consです。
学生時代までは大胆に自由に主体性を持って行動するような性格だったのが、大手に入ることでいかに集団の輪を乱さずに失礼のないように目上の人達を気遣えるか、出る杭は打たれるから目立たないようにしよう、といったような自身の長所が打ち消されるような、そんなマインドセットを年月が経過するにつれ徐々に強いられるようになります。
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サーフィンと運命の出会い
一方入社したてのこの頃、私はたまたま千葉に住むことになります。知り合いに千葉のサーファーがいたため、「千葉と言えばサーフィン」の頭でした。入社一年目の夏に同僚を誘い、千葉北の片貝でサーフィン体験をします。どハマりします。残念ながら私だけ。
感じ始めた違和感
「ひと夏の恋」では終わらなかった私のサーフィンへの愛は、同僚がだれも付き添ってくれなくても続きます。1年目の冬のボーナスで早速車を買いました。
日産のエクストレイル。いかにもサーファーが乗ってそうなSUV。
そうです、見た目から入ります。
徐々にサーフギアが増え、マイボードを彼女のように大切にし毎週末すべての友達の飲みの誘いを適当な理由をつけて断り、海に出かけるようになります。
平日は慣れない仕事と堅苦しい会社文化、しょーもない社内外の会食にストレスがたまる一方で、週末のサーフィンが唯一の楽しみでした。
ただ、週末しかできないので、波がなければ翌週までお預け、波がよくても激混みで練習もろくにできない、などといった消化不良の状態もよくありました。こういう状況や思いを経験した週末サーファーの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
「平日に自由にサーフィンができればなぁ」
最高な波を求めて自由に世界を旅することを美学とするサーフカルチャーの影響も相まって、だんだんとルールに縛られない生活に憧れを抱き始めるようになります。
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何のために働いているのか
「サーフィンがしたい!」との思いが強くなる一方で、自分がなぜ今の会社で自由を制限されながら大企業の小さな小さな車輪として働いているのか、自問する時間が次第に長くなります。
もちろん、「電力を通して人の役に立つんだ!」という志がお前の原点だろうという意見はごもっとも。きっかけはそうでも、実際大手に入ったらそんな自分の都合よく働けないんですよね。
企業は組織である以上、当然いろんなマインドを持った人が集まります。
もちろん表向きは誰でも「会社の事業に共感したので!」とか言います。でも実際は、単純にいい給与をもらいたい人、手厚い福利厚生に生活の安定を望む人、勤務地にこだわる人、たまたま拾ってもらったから働く人、働く理由は人それぞれですよね。各々の価値観と人生がある。
だから他人の働く理由を一方的に人に押し付けたり評価を下すことはナンセンスだと私は思います。
そして言わずもがな企業は営利活動が目的の集団です。カンボジアで見た子供たちに電力を届けたいからあそこに発電所を建てようなんていう私の意見は所詮学生の絵空事だと悟ります。すると私は次第にサーフィンをするために仕事をするという思考回路にだんだん変わっていきます。
「でもそれでいいじゃないか」
だんだんと私の働く理由に変化が訪れるようになります。
・・・後半に続く
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