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事務を軽く見ていませんか?

 経理は「事務職」の一つです。そんな経理で働いていると「事務って軽く見られているよなぁ」と思うことがあります。
 
 なので、今回は事務職である私が「事務仕事」について思うことを書きました。

事務は誰でもできる?

 そう思っている方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
 
 でも、そう思っている方に限って、「事務仕事」をやらせたらお粗末な仕上がりだったりします。意外にもこのような方は、営業等の俗に「事業サイド」の方だけではなく、「事務方」とされている管理部門にも多数います。
 もちろん、経理にもいます。「そんな作業はさっさとアウトソースして、もっと価値のある仕事をすべきだ」なんて言う輩が。

経理の仕事向いてないよ、アナタ

 経理なのに、「事務仕事」の出来がお粗末な方。そして、「事務仕事」を軽視する方。おそらく、性質的に事務に向いていない方なのだと思います。
 ハッキリ言って迷惑な方です、同じ職に就く者からすると。今すぐにでも自分に合う他の職種を見つけていただきたい。
 
 悲しいかな、実際にそういった方には結構な頻度で遭遇します。そして、そういった方の多くは日々の仕訳や支払請求書などのチェック業務を「単なる作業」として軽く見ています。自分はまともにできないのに。
 実際に、そういった方に彼らが言う「単なる作業」をやってもらうと、仕訳は間違いだらけ、残高も合っていない。そのうえ、新規取引について意見を求められてもダンマリ。で、口を開けば「もっと価値のある仕事を云々」。あまりにうるさいので、「では、具体的にどんなことをすべきだと思うのですか?」と尋ねてみると、フワフワとした抽象的な答えが返ってくる。
 それは当然です。「できないこと」「苦手なこと」について、深く考えられるはずありません。

事務仕事って難しい

 事務仕事って、全体把握が不可欠です。自分の作業が次の工程に与える影響を考えながら進めないと手戻りが増え、場合によっては的外れなものとなってしまいます。
 そういった手戻りや的外れな作業を繰り返すうちに、事務仕事に嫌気がさして、「事務仕事なんて価値の低い仕事は自分のやるべきことじゃない」という思考になっていくのでしょう。
 誰にだって「できない」「苦手」と感じることはあります。その方にとってそれが「事務仕事」だったというだけです。必要なのは「できないこと」「苦手なこと」を軽視することではなく、自分が「できること」「得意なこと」を見つけて伸ばしていくことです。
 
 もし仮にアナタが「事務仕事」に対して「できない」「苦手」という意識を持っていたとすれば、それを「できる」「得意」という人にやってもらえばいい。
 ただ、やってもらう際には最上級の敬意を持ってお願いしてください。そして、アナタの「できる」「得意」を相手に返してください。それが最低限のマナーです。

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