幸福日和 #032「紙幣とレシートを冷静に観察する」
普段使っている財布から、
中身のレシートを取り出してください。
何枚ほどありますか?
たくさん溜まっていたりはしませんか?
スーパーで夕食の食材を買った時のもの、
ランチの時に行ったレストランの時のもの、
日用品を買いにドラッグストアに行った時のものまで。
中には、詳しく思い出せないレシートもあるかもしれません。
気がつかないうちに
人は色々なものにお金を払っては、
それと引き換えにレシートを集めている。笑
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どうして、あんなものを買ってしまったのだろう。
そんなこと感じたりはしませんか?
あの時は必要だと思っていても、
実は今となっては買わなくてもよかったものって
意外とたくさんあったりしますよね。
人は感情的な動物だとはいいますが、
消費においてはあまりにも
「感情的過ぎる動物」だったりもするんです。
目の前にレシートを並べて、
しばらく眺めてみてください。
そうやって、過去の消費を振り返りながら、
自分が求めている価値、
本当に必要な価値について冷静になって考えてみるんです。
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そして、
次にすることがあります。
再び財布を手に取って、
今度は、中に入っている「紙幣」を
そのレシートの隣においてみてください。
普段は全く別のものとして機能している
「レシート」と「紙幣」。
「紙幣」が生活にプラスをもたらすものであれば、
「レシート」はマイナスの結果を表すもの。
片方には、
レシートという「価値のない紙」。
もう片方には、
価値があると(信じられて)いる「価値のある紙」。
日常の中でこの二つの「ただの紙」に
僕たちは日常の中で一喜一憂していることを
しっかりと自覚しておくんです。
経済的な感情に
自分を支配されてしまわないためにも。
お金のデジタル化が進んでいく中で、
今まで以上に「感情的な消費」に飲み込まれてしまわないように。
そのための訓練にもなりますよ。