東京ライフ その参
今回は、1998年〜2004年頃のお話。
東京ライフ その弐はこちら。
〜やっぱりいざ働いてみると、見える世界は変わった。
だけど、お客だった頃に見えていたパケラの景色とのバランスは、良い具合に保つことが出来た。
暇な時はオーナー初め、キッチンスタッフなどと他愛ない色んな話をしたり、常連客が少人数カウンターに座ってるときなど、みんなで大騒ぎをしたり。。。常時三人で店を回していたので兄弟みたいなもんだったのかもしれないし、良いお客さんばっかりだったので本当に暖かだった。
そんなこんなで週に3日位パケラでアルバイトをしていたのだが、当然テーブル席にも常連のお客さんはいて、その中にけたたましい飲み方をし、いつも酔い酔いで帰るダブルカップル(=4人)がいた。
徐々にだったか、急速にだったかはあんまり覚えてないがw、歳も近いこともあって、とにかくボクは仲良くなった。
パケラだけでなく、外で一緒にゲシャゲシャに飲んだり、部屋でゲシャゲシャに鍋をやったり、ま、常にゲシャゲシャだったwww。
その中に1つ年下のアキオというヤツ(敢えてこの敬称にて。)がいて、ボクのバイトが休みのときなど、特に二人でよく飲んでいた。
当然パケラでwww。
いつもカウンターの中ではオーナーが素晴らしい仕事をしていた。
このバーテンダーという仕事は、実に大変な仕事で、お酒の知識はモチロン、確実な舌、お客に対する細かい配慮、空気に合わせて場を盛り上げる機転、数え始めるとキリがないので止めるw。
だからずっと、「この仕事は音楽をやりながら、とかいい加減な気持ちでは絶対できないな。」と思っていた。
働き始めてもうすぐ2年くらい経つ頃だったかな。。。
ボクは、ホールの仕事に飽和感を抱いていた。
何か新しい発見というか、、、いや、色々発見する事は出来たはずだし、出来ていたんだけど、判りやすい変化みたいなものを求めていたんだと思う。
だけど、先に書いたように「音楽やりながらですが、バーテンダーやらせて下さい。」とはとても言えなかった。。。
で、悩んだ末、沢山の感謝を持ってボクは、パケラを辞めることにした。
辞めたからといって、音楽だけで何とかなるはずもなく、やっぱりアルバイトをせにゃならん。
ボクはまた飲食店で働くことにした。
場所は西新宿の高層ビル群の中にあった。
結構大きく展開しているお店だったのだが、そこで働き始めてある程度の時間が経ったある日、アキオと飲んでいると、「ボクも飲食店で働きたい!」と言い出した。
ボクは2つ返事で頷き、店の店長に打診して、全く何の問題もなくアキオもその店で働くことになった。
朝から晩までやっているお店だったので、シフトの上がり時間(ボクは昼は「ボェぇ~っ!」があるので夜専門だった。)が一緒の時は、良く飲んでいた。
やっぱり当然パケラでwww。
その頃、パケラのホールでは先に書いたWカップルのアキオ組では無い方の女の子が働いていた。
名前をミキちゃんといった。
20代後半~30歳に突っ込むそんな日々は、あっという間に流れ、ボクは、今住んでいる街に引っ越しをすることになり、アキオは上野店に配属になった。
飲んだり話す機会はかなり減ったが、やっぱり時にはパケラで飲むこともあった。
オーナーは常々話してくれていた。
「いつか奥さんと2人で世界を見て回りたい。」と。
奥さん共々英語がペラペラのペラ、海外経験も豊富、ボクは「そう遠く無い未来だろうなぁ。」と思っていた。
そしてある時、その夢が実現する事になった!!
1年かけて世界各地を廻ると言う。
ボクの中にはしばらく会えない寂しさがあったが、決断を祝福したい気持ちの方が大きかった。常連の皆もきっとそんな気持ちだっただろう。
そうなると後は「店をどうするか?」
という事になるのだが、なんと!!ミキちゃんがオーナーとなり、アキオがバーテンダーをやると言うではないか!!
2人ともいつかは自分のお店を持ちたいという夢があった。
それが叶うのである。
夢の実現がまた新たな夢の実現を生む。
そしてボクにとっては、なんとも近しい関係性の中でパケラが世代交代しながら、新しく展開をして行く。
嬉しいような、こそばゆいような。
そして準備期間を終え、新生パケラはスタートしたのである!!
それを見届け、オーナー夫妻は世界一周へと旅立って行った。
ボクは無事の帰国を願っていた。
そんな大体6年前(2010年当時)の春。
まだつづくのデスw、次が最終回なのデスww。
最終回はこちら。
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お目汚しシリーズと銘打って、23歳の頃、30歳手前、と写真を載せてきたので、次は三十路の写真を!と思ったのですが、見事に残って無いwww。仕方が無いのでFreedo MusicのHP用に撮ったアタクシでも。
HPに掲載中のヤツを貼ってもつまら無いので、使わなかったヤツを。
なんでか知りませんが笑っちょりますwww。