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3年前に日本のモノづくりの力強さに興奮して、僕のモノづくり愛が始まった話

本記事はMakuake Advent Calendar 2020の12/11(遅れたけど)として書きました!こんにちは。マクアケのフレジアーノです。

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それは2017年6月。
Webでお問い合わせをいただいた町工場の方とのお打ち合わせのときだった。
彼は、おもむろにハンドスピナーを取り出し、これでプロジェクトを実施したいと話していた。最初は僕も「なるほどおお!」「どのようにする人々が振り向くのだろうか..」と思っていたが、彼の話を聞いて、どんどん興奮してしまった。

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作ったきっかけは、たまたま手に入れたハンドスピナーをふと回してみたところ、回るときの「がたつき」が気になり、解体を始めたというのだ。
そして、「なぜ解体した!?」という疑問はすぐ解消された。
彼は、工場では、コンタクトレンズのレンズ部分の掘削などを行っていた。コンタクトレンズは、ミクロン単位でもずれると目がごろごろしている感じしてしまうので、緻密にこだわりモノづくりが求められる。そのため、ハンドスピナーのがたつきにも気づいたのだ。

そして、解体をし、中のベアリングを数ミクロン削ってできたのが本商品である。

鉄を削っているとある一定ラインを超えると「ヌメっと」した感覚があって、その感覚がたまらないと言われた時には、その感覚を全く理解はできなかったが、なにか共感する想いはあった。

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そのあとがたつきの違ういくつかのハンドスピナーを渡されて体験したが、正直あまりがたつきの違いがわからなかったりもした。ただ、その緻密さやそれを知りたい、という思いが強くなり、激しく興奮した。

あまり興奮しすぎて、打ち合わせを終えるとすぐ社内のスーパーデザイナーのもとへいき興奮を語り、どんどん盛り上がり、気づいたら、素晴らしいデザインを起こしていただき、それを彼にもっていって。そんなことを繰り返すたびにどんどんぼくの興奮度合が高まっていった

そして、そんな興奮は次第にディスカッションに変わり、そのディスカッションを重ねた結果、ページ構成についても当初のものからどんどん変わっていった。

当初は、ミクロン単位を目指して作るストーリーを最初に押し出したページ構成となっていたが、ページの下にいけばいくほどユーザーは見ないで離脱してしまうので、
「まずは欲しいって思ってもらいたい。」
ということをキーワードに、まずはかっこいい商品であることを一番最初に出し、そのあとに作ってるストーリーを構成していくこととなった。

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そしてたどり着いたタイトルはこちらだった。

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せっかくなら、回す台があったらよいのではなんてことも話しながら

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プロジェクトがスタート。

どんどん盛り上がり、追加パーツをリアルタイムでCADでイメージを作っていただき、話しあったりしているときに、「こんなものがあったらいいなあ」「こんなものはどうだろう」といったイメージがどんどん具体化されていくところに、とても興奮した。また通常はいわゆる要件定義をして、仕様を固めてつくっていくところも、背景や意図をくみ取っていただきながら具体化してくださっているところには特に興奮した。

サポーターの皆さんとは、作っていただいたロゴを皆さんに声を聴きながら一緒に決めていったりしながら進めたりして、

無事完売でプロジェクトはゴールした。

その後、第2弾を実施いただき、

起業され、ロボットアームつくられ、

その後、ソニーのスプレセンスのホームページに事例紹介されていらっしゃったりしていた。

その時のみんな作っていく体験やどんどん形になって、広がっていく体験が忘れられなくて気づいたらどんどんモノづくりに傾倒していくようになっていった。

気づいたら、いろんなモノづくり現場に足を運んでいた。

ミクロン単位で調整すること、色を変えること、大きさを変えること、言うのは簡単だけど、実際にはコストも職人さんのノウハウも大きく必要なことを体感して、なにかぼくに関われることはないかなあと今もずっと考えている。

職人さんやモノづくりの担い手の方とお話していると商品にたどり着くまでには、その会社やその人が歩んできた歴史が詰まっているんだなあと実感する。緻密なこだわりや過去の経験から使い手への配慮やおもてなしが随所にあって、ちょっとの遊び心が含まれていたりする(ミクロン単位であったりとあまりに緻密すぎて常人には気づかない)

ああ、素晴らしい

それでは聴いてください。

『嗚呼、素晴らしきニャン生』

あ、最近の愛するモノづくりの幅は壁にまで!

以上でごわす。


ふれじ


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