４１．≪みなさーん、リラックスですヨ、心の！≫
現代人はリラックスできていないと言われます。心をあまりに軽視し過ぎています。心の健康こそが身体の健康に不可欠なんです。いつも悩んでいる人、泣いている人、心配、不安を抱えている人、怒っている人、等々は、いつ心身に不調を来たしてもおかしくないんです。人は心で身体に不調が顕われる動物なんです。心のストレス解除が最重要なんです。だけど、誰も重視していません、です。
オカシイと思いませんか。
人間の世の中、社会は人間組織社会なんです。人と競争し、人と戦い、人に勝たねばならない社会なんです。それでも良いんです、どこかで心が安心、リラックスができれば、ですけどね。
でも、現代人はどこへ行っても心が癒される場所は無いんです。うちに帰っても夫婦で争い、戦いなんです。心の底から安心して、リラックス、癒される場所は無いんです。夫婦は、単に個人対個人が一緒に暮らすだけでは無いんです、運命共同体なんです。人生楽しいか楽しくないかは一緒に暮らす、暮らし方次第なんです。心身がリラックス、癒される生き方でなければ人生を生きるに値しない、そういう共同体なんです。
そしてリラックスの仕方も、方法も知らないんです。まぁ、多くの場合、リラックスと言う意味も知らないんですけどね。リラックスって、心の無条件解放なんですよ。無条件で完全開放状態の心にするんですよ。
『そんなことできるか！』、『そんなに、甘かぁねーんだ！』
そうなんです。それが現代人なんです。メンタルは決して強くないのに、常に戦闘状態、完全防御態勢なんです。まぁ、弱いからこそ常時完全防御態勢に入らざるを得ないのかも。メンタルはそうすると、どこかにひびが入り、壊れ、もう可逆性が損なわれ、修復不能になることさえ有るのに、です。見えませんけどね。
実は、人のメンタルを守るのは人なんです。人は人の中で人と共に暮らす。それが人間社会の構造なんです。人が人を守るのに身近な人とさえ戦ってばかり、社会に出ても家の中にいても。『人は人の中で生きる』、その基本は、『人と仲良く、人を大事に』、なんですけどね。人と戦ってばかり、人が隣に居ると常に完全戦闘態勢、完全防御態勢。これって。おかしくないですか。
ここで、夫婦のリラックス空間構築の基本について考えます。最低限必要な、夫婦間の感情的信頼関係構築と、ゆとりと癒しのリラックス空間の創出のアイデアを紹介します。①『相手と仲良くする、相手を大事にする』の強い思いで、②会話は共感、肯定からが基本、絶対に反論、否定から入らない、言葉は快癒語で、丁寧な穏やかなトーンで、③相手の思いや自分の心に素直に、正直に会話、批判や非難、皮肉、イヤミなどは絶対に不可、以上、これだけです。これだけで、世界が一変します、本来の人の世とはこれか、と実感するはずです。
本当は、『心を自然な素直な感情に戻す』だけでも良いんですけどね、現代人はすぐに持論、反論、講釈を言いたがるんです。組織社会の変な自己主張や意地は捨てましょう、『相手を大事にする、素直な気持ちを伝える』、です。本当は『嬉しい』、『有難う』、『ヨカッタネー』、の世界です。心に感じる自然な気持ちを素直に口にしましょう、です。
これが理解できる二人なら、２、３日あればできます。だって、何の知識も経験も、設備、道具も不要、且つ人間は何でも『思う』だけで行動できる唯一の動物なんですから。まぁ、理解できない人には何を言っても無駄です、諦めましょう。
実社会では、『比較、競争、闘い』の世界でも、家に帰ればリラックス、癒しの空間なんです。妻も、夫と二人そろえば、心が正常復帰できるんですから、それはとりもなおさず、心も身体も共に正常に向かうと言うことなんです。必要なのは、二人の『相手と仲良く、相手を大事に』その思いだけなんです。自然の森の散策やオーケストラの素晴らしい演奏で癒されたとしても、時間的には圧倒的に短いのです。毎日の確実な、定期的なリラックス、癒しタイムが必要なんです。
人は勘違いしています。心地良い、快いと言うのは副交感神経を優位にしますが、他人をやっつけて、勝ち誇って、見下して心地良いと言うのは、決して副交感神経優位にはなりません。何故か、それは自分でも本当は分かっているはずです。自分は良くないことをしていると、それが身体にそのまま反映されます。自然界は正直です。
余談ですが、現代人は、リラックスできずに、心が必死で頑張り続けるのです。精神疾患と判定される人も増え続けているのです。今では二十人に一人、とか、五人に一人とか、イヤ、関係するものすべてを考慮すると三人に一人とかさえ言われているんです。どこまでが正しい数字かさえ見えていないらしいんですけど。人の世の競争、闘いが激化すればするほど、より多くのリラックスや癒しが必要なんです。まぁ、夫婦間のいくつかの戦いが、癒しの世界に変わるとすれば、少しは救われる人が出てくるかも知れませんけどね。
話は更に脱線しますが、人は何のために生きるか、多くの人は勘違いしています。自分のために生きる、では無いのです。人生のパートナーのために、家族のために生きる、です。家族と仲良く、楽しく生きる、です。楽しくなくてなんの人生ぞ、です。
嘆くために、苦しむために、喧嘩するために、人類はこの世に存在する訳ではありません。自分の人生は会社のためでもない、組織のためでもない、仕事のためでもない。家族が喜んで、楽しんで、みんな仲良く幸せにワイワイと暮らすためにこそ、人類、つまり、唯一心を持った特殊な動物は、この地球上に存在する、です。心の思いで、心も身体も健康になり、幸せに生きられる動物なんですから、そういう風にできている動物なんですから、そう生きないともったいないと思いませんか。
話を元に戻して、
まぁ、わざわざ、こんな話をしなくとも、すでに夫婦でリラックスの、癒しの世界を創り上げている人々も実際にいます。すごく健康的で明るくて、横で見ているだけでこちらも楽しく、幸せな気分になってしまうのです。
本当の心地良さを獲得しましょう。それが心のリラックスと癒しです。心をリラックスさせてやれば、身体もしっかりと休むことができます。そして心身ともに人間組織社会のストレスを癒し、また復活することができるんです。
皆さん、心のリラックスをしましょう、人間は素晴らしいのです。折角の二度と無い人生、仲良く楽しく幸せに生きましょう（H/P 書窓けやき通り）