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捨てられたゼレンスキー大統領と隠し財産

一般的な話し

大統領に就任する前に芸能活動をしていたゼレンスキーと同氏が結成した芸能事務所『第95街区』は、旧ソ連圏ではそれなりの知名度を誇る。ゼレンスキーとこの第95街区の仲間の膨大なオフショア蓄財に纏わる噂がウクライナでは2012年程からあった。大統領選出馬の際に、確定申告の公開があり、芸能人時代蓄えた財産(ウクライナ国内の不動産15件:住宅、土地、駐車場等総計3.2千万フリヴニャ、エレナ婦人のBMW X5、キプロスのオフショア蓄財、英や伊にある複数の住宅、パテント、株 等々)が公になっている。2019年大統領就任後は、(少なくとも公には)基本的に大統領給与だけで生計を立ており、他には不動産の大屋としての収入または不動産の売却、知的財産権ロイヤリティ等からの収入があるとされている。これは西側のメディアが反オリガルヒとして賞賛されるゼレンスキー大統領の一般的な話し。

パンドラ文書からの発見

大分忘れられているパンドラ文書に、ウクライナのゼレンスキー大統領についても興味深い情報が含まれている
中でも最も面白いのは、バージン諸島に登録されているMALTEX MULTICAPITAL社だ。資料によると、2019年時点でもゼレンスキー氏が同社25%を所有していた様だ。同2019年、この所有権を大統領補佐のセルギイ・シェフィル氏に譲渡している。ちなみに前述の英にある住宅の内2軒(総計$5百万)もシェフィル氏の名義で、もう1軒はゼレンスキー氏の友人で脚本作家のアンドリー・ヤコヴレフの名義で登録されている。つまり、公式にはこの辺りの財産はゼレンスキー氏のものでも、エレナ婦人のものでもない。だが素直に、ゼレンスキー氏がウクライナ大統領になりたかったあまり、高級住宅を数件、タックスヘイブンにある企業の所有権等々を友人にプレゼントすると思えない。しかも、その友人を最も側近に置いている辺りを見ると益々怪しく見える。
 前々回の投稿で少し触れたアゾフ大隊のスポンサー、コロモイスキー氏等、米国からも注目されていた関係もあり、ゼレンスキー氏は他にも複雑で怪しげな関係が沢山ある

露 特別軍事作戦開始直前のバカンス

西側と露の言い合いが過熱し始めたのは昨年暮れだが、この諍いのど真ん中にあるはずのゼレンスキー氏は正月休暇をカルパチア山脈の高級リゾートホテルで過ごし、なんと、時を同じくして同じ宿に上述のコロモイスキー氏も止まっていた。当然二人は面会している。余談だが、一方のゼレンスキーの家族と近しい友人総勢10名が1月5日にイスタンブール経由でセイシェルに移動し、(旅費は税金から捻出しているとも言われながら)やはり豪華なバカンスを過ごしたようだ。そういえばゼレンスキー氏は、2019年の大統領選挙で勝利を収めた直後に、トルコでバカンスを楽しんでいたな。やはりこの人、国家運営に関わっておらず、ウクライナは米からの指示に従って動いているというのは本当なのか? 

『使い捨て』大統領

ここへきて、ゼレンスキー氏がウクライナNATO加盟の断念を示唆し始めた。露との和平交渉を始めた時点でも、露軍隊のウクライナからの完全撤退を求める等、威勢が良かった。最後の最後までジタバタしていたが露が応じる様に見えない。ただ、露の強気な姿勢だけがゼレンスキー大統領が折れ始めた要因ではなく、実は米からの支援を期待できない旨での明確なシグナルがあったのだと思う。つまり、米(NATOと言っても結局は米)は露との直接対決を避けたいだけでなく、ウクライナでやりたかったことをやり遂げた可能性もあるのか?故に、もう用が済んだのでゼレンスキーも捨てたのか?。または、やりたいことが出来ないと分かって、色々と内情を知りすぎているウクライナ大統領とパペット政権関係者をいち早く排除しようとしている可能性もあるのか?何れにしてもいち早く平和な日が戻ることを祈るばかり。

 今日はここまで。

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